脳性まひの障がいがあり、JR西日本の障がい者雇用枠で1年契約の契約社員として働いていた森崎里美さんは、2007年11月、勤め先のJR西日本姫路鉄道部の上司から性的暴行を受け、加害者である上司Aと会社の責任を問うために裁判を闘ってきました。セクシャルハラスメントの責任を問う裁判は一審で敗訴、二審は暴行の事実を一部認め100万円の賠償を命じたものの会社の責任は認めませんでした。その後、「雇止め」を口実にしたJRの不当解雇に対して地位確認訴訟を起こして闘ってきましたが、2014年1月、大阪地裁は「雇止め」を有効する不当判決を下しました。森崎さんと、支援してきた「森崎里美さんを支える会」は残念ながら控訴を断念し、8月31日、兵庫県尼崎市で「閉ざされた扉を開けるまで・8/31JR西日本セクハラ裁判報告集会」を開催して闘いに区切りをつけることになりました。
国鉄からの民営化後も、近年まで「ほぼ男の職場」であったJRには、女性や障害者に対する差別に無自覚な体質が温存されています。そんな中で、たった一人から闘いを始めた森崎さんの闘いは、支援の輪を拡大しながらも、差別のないJR職場への「閉ざされた扉を開ける」ところまで到達することなく、司法の場での闘いの区切りを迎えました。
● 「~閉ざされた扉を開けるまで~8/31JR西日本セクハラ裁判報告集会」●
・8月31日、14時~16時
・尼崎市立小田公民館多目的ホール(JR尼崎駅北東5分)
・報告集の紹介、弁護士の報告、森崎里美さんの報告、会場からの発言など
森崎里美さんの闘いの記録は<里美ドットコム>でご覧になれます。
http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/
<里美ドットコムより転載…「里美です。今私は…。」>
最近、対JR西日本「セクハラ訴訟・地位確認訴訟」を振り返って原稿を書きましたが、その時、改めてこの裁判の重要性を感じました。そして自分で言うのもなんですが、よく苦痛(PTSD)に耐えて書くことができたと思います。これも私を支えて来てくれた人たちのおかげだと感じています。私が苦しい時も辛い時も、話を聞き励まし続けてくれ、また私の感情を理解しようとしてくれました。こういう「支え」があったからこそ乗り切って来れたのだと切に感じています。
私の場合は幸せなケースであって、多くの被害者の人たち、また非道な形で、雇用契約を打ち切られた人たちの場合は、自分一人で悩み苦しんでいるのが、今の日本の現状だと思います。本当の意味での救済制度を一日も早く作らなければいけない、と強く思いました。
その為に、自分が出来る事を着実にコツコツと積み重ねて行きたい!と考えています。
私は司法の場では「闘いの限界」を知りましたが、決して「世に対する闘い」と「理解を深める努力」を諦めた訳じゃありません。何時か必ず傷ついた人たちが、その苦しみから少しでも解放され、それぞれの幸せがみつけられる日が来る、と信じて頑張ります。(2014/04/14)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f0/3ec35109979f0a330f1ad901a0e179c2.jpg)
(国労新橋支部組合員・久下格)レイバーネット日本
国鉄からの民営化後も、近年まで「ほぼ男の職場」であったJRには、女性や障害者に対する差別に無自覚な体質が温存されています。そんな中で、たった一人から闘いを始めた森崎さんの闘いは、支援の輪を拡大しながらも、差別のないJR職場への「閉ざされた扉を開ける」ところまで到達することなく、司法の場での闘いの区切りを迎えました。
● 「~閉ざされた扉を開けるまで~8/31JR西日本セクハラ裁判報告集会」●
・8月31日、14時~16時
・尼崎市立小田公民館多目的ホール(JR尼崎駅北東5分)
・報告集の紹介、弁護士の報告、森崎里美さんの報告、会場からの発言など
森崎里美さんの闘いの記録は<里美ドットコム>でご覧になれます。
http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/
<里美ドットコムより転載…「里美です。今私は…。」>
最近、対JR西日本「セクハラ訴訟・地位確認訴訟」を振り返って原稿を書きましたが、その時、改めてこの裁判の重要性を感じました。そして自分で言うのもなんですが、よく苦痛(PTSD)に耐えて書くことができたと思います。これも私を支えて来てくれた人たちのおかげだと感じています。私が苦しい時も辛い時も、話を聞き励まし続けてくれ、また私の感情を理解しようとしてくれました。こういう「支え」があったからこそ乗り切って来れたのだと切に感じています。
私の場合は幸せなケースであって、多くの被害者の人たち、また非道な形で、雇用契約を打ち切られた人たちの場合は、自分一人で悩み苦しんでいるのが、今の日本の現状だと思います。本当の意味での救済制度を一日も早く作らなければいけない、と強く思いました。
その為に、自分が出来る事を着実にコツコツと積み重ねて行きたい!と考えています。
私は司法の場では「闘いの限界」を知りましたが、決して「世に対する闘い」と「理解を深める努力」を諦めた訳じゃありません。何時か必ず傷ついた人たちが、その苦しみから少しでも解放され、それぞれの幸せがみつけられる日が来る、と信じて頑張ります。(2014/04/14)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f0/3ec35109979f0a330f1ad901a0e179c2.jpg)
(国労新橋支部組合員・久下格)レイバーネット日本