鳥取県のあいサポート大使でファッションモデルの押切もえさん(35)が5日、絵本制作の着想を得ようと、若桜町岩屋堂のクリエーター、山本拓司さん(29)宅を訪れた。
絵本作りは、県のあいサポート運動拡大促進事業の一環。知名度の高い押切さんが障害者と共に制作し、県の進めるあいサポート運動を広く発信する狙い。本年度中の完成を目指している。
山本さん宅は6月に続く2度目の訪問。山本さんは筋ジストロフィーで握力はほとんどないが、パソコンを使って作品制作に励んでいる。前回訪問時にバイタリティーあふれる作品や若桜町の雰囲気に魅力を感じ、「拓司さんをモチーフにした物語を考えてみたい」と押切さんが再訪を希望した。
押切さんは、山本さんの作品を見ながら「どこでヒントを得るの?」など質問を投げ掛けた。山本さんの友人、三島圭介さん(29)も加わり、山本さんの人柄なども聞きながら、ストーリーのイメージを膨らませた。
押切さんは「人を喜ばせることが好きな拓司さんの絵と気持ちを反映させた作品を作りたい」と話し、手応えを感じた様子だった。
山本さん(左)のパソコン内の作品を見ながら質問する押切さん
2015年10月6日 日本海新聞