ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者アートをデザイン化 靴下・家具…コラボ商品続々

2015年10月04日 02時32分46秒 | 障害者の自立

 障害のある人のアート作品を図案化し、商品のデザインに採り入れる拠点づくりが奈良県で進んでいる。商品の魅力アップと障害者の社会参加を両立させる障害者団体の試みに、「商機につなげたい」と呼応する企業が相次ぐ。

著作権収入で自立支援

 芸術活動を通じた障害者支援を進める「たんぽぽの家」は、障害者作品の制作・流通拠点「Good Job!センター」を奈良県香芝市に建設する。来月着工、来春完成をめざす。

 アトリエや商品の展示スペース、各地の障害者が手がけた商品を扱う流通センターを備える。約2億円の事業費は、借入金日本財団の補助金、目標3千万円の寄付金をあてる。

 たんぽぽの家は1973年、養護学校を卒業した子どもたちが生きがいを感じながら生活できる場をつくろうと発足した。障害のある人が作った詩にメロディーをつけて演奏する音楽祭、アート作品の展覧会、演劇のワークショップといった活動を続けてきた。

 2007年、東京や福岡のNPOとともに、企業に障害者作品の2次使用を促す組織「エイブルアート・カンパニー」を結成。カンパニーが作品を管理し、広告や商品に使う企業から著作権使用料を受け取る。現在、全国公募で選ばれた94人の9051作品が登録され、文具や服飾雑貨に使われている。

 雑貨などを商品化する場合、著作権使用料は原則、商品の本体価格に生産数をかけ合わせた金額の5%。2千円の商品を1千個生産すれば、10万円がカンパニーに入る。必要経費などを差し引いた額が、作者の収入となる。

 厚生労働省の統計では、全国の作業所で働く障害者の1カ月あたりの平均工賃は約1万4千円(13年度)。国は自立支援策を打ち出すが、仕事の選択肢は限られる。

 たんぽぽの家常務理事の森下静香さん(41)は「商品デザインに活用されることで作品が生かされ、得意分野を仕事にする可能性が広がる」と話す。問い合わせはたんぽぽの家(0742・43・7055)。

■「純粋にファッション」

 すでに様々な企業がカンパニーを通じて新たな商品を送り出している。

 「靴下屋」など約300の専門店を展開するタビオ(大阪市)は、障害者アートを全面にプリントした靴下を年8~10種類販売している。1足2千~2700円と高めだが、年間約6千足を売っている。メンズ営業部長の平岩章男さん(53)は「男性用靴下の売れ筋の目安はおおむね1足800~1千円で2万足。倍以上の価格で6千足は悪くない」と話す。

 主に女性向けの洋服や雑貨を扱うフェリシモ神戸市)は今年1月、障害者の作品を採り入れたブランド「UNICOLART(ユニカラート)」を立ち上げた。春・夏向けにレース模様のワンピースや幾何学柄のパンツなど12種類を発売。秋・冬向けも準備中だ。ブランドを手がける芦田晃人さん(28)は「障害の有無ではなく、純粋にアートとしてファッションに活用したいものを選んでいる」。春・夏向けは約3千万円を売り上げた。まずまずの手応えという。

 文具大手のコクヨは定番の野外用ノートの表紙に採用。オフィスや公共施設向けの家具を手がける子会社のコクヨファニチャー(大阪市)は、障害者が開発に関わった待合場所用の長椅子ロビーチェアに、風景画など3種類の絵柄を採り入れている。(栗田優美)

■商品の魅力、成功のカギ

 《塩瀬隆之・京都大総合博物館准教授(システム工学)の話》 たんぽぽの家の取り組みは「仕事に人を合わせる」という従来の発想を転換させ、「人に合わせて仕事をつくる」という社会に変えうる重要な試みだ。誰が作ったかという物語で買ってもらうのではなく、魅力的な商品をつくることが成功の鍵となるだろう。

写真・図版

カラフルな柄が目を引くタビオの靴下

2015年10月2日     朝日新聞デジタル


視覚障害者らペーロン…相生湾で体験

2015年10月04日 02時27分02秒 | 障害者の自立

 視覚障害者のための県の講座「青い鳥学級」の西播磨地区の学級生らが2日、相生市の相生湾で、ペーロン競漕きょうそう用の船に体験乗船した。

 学級生22人とヘルパー、宝塚視力障害者協会員ら計約60人が参加。相生ペーロン協会の西角義一さん(69)から、ペーロンの起源やルール、櫂かいの使い方などを学んだ後、交代でペーロン船(全長13メートル)2隻に乗り、海に出た。初めはぎこちなかったが、参加者は威勢の良いドラや太鼓の音、かけ声に合わせて櫂を振るった。

 たつの市揖西町の曽谷通子さん(52)は「ペーロンは毎年、応援に来るが自分が乗るのは初めて。ちょっと疲れたけど楽しかった」と喜び、県視覚障害者福祉協会の大谷武副会長(61)(相生市)も「視覚障害者は家にこもりがちなので、日光や風を浴び、健康保持の面でも良かった」と話していた。

かけ声に合わせて櫂を振るう参加者(相生市で)

かけ声に合わせて櫂を振るう参加者(相生市で)

2015年10月03日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


視覚障害者と盲導犬、ダンプにはねられ死亡 徳島

2015年10月04日 02時18分57秒 | 障害者の自立

 3日午前8時ごろ、徳島市新浜町1丁目の市道で、歩いていた同市昭和町8丁目のマッサージ師山橋衛二さん(50)が、同市八万町の自営業手伝い福本亮さん(38)運転のダンプにはねられ、胸などを強く打って約1時間後に死亡した。山橋さんは視覚障害者で、連れていた盲導犬も一緒に死んだ。

 徳島東署によると、現場は建設資材置き場の入り口付近。ダンプは当時、資材置き場にバックで入ろうとしていたらしい。山橋さんは勤務先の医院に出勤する途中だった。

 「徳島の盲導犬を育てる会」の杉井ひとみ事務局長(56)によると、一緒にいた盲導犬は県から貸与された10歳のオスのラブラドルレトリバー、ヴァルデス号。山橋さんは約9年間行動を共にしていた。ヴァルデス号が11日で引退することが決まっており、山橋さんは新しい犬との出会いも楽しみにしていたという。杉井さんは事故現場に駆けつけ、「ショックだ。盲導犬の判断ミスは考えにくい。どうしてこんなことになったのか」と話した。

写真・図版

徳島県庁での交通安全運動セレモニーに出演した際の山橋衛二さんと盲導犬ヴァルデス号=9月17日

2015年10月3日     朝日新聞


聴覚・言語障害者の緊急通報が簡単に 携帯使った支援システム

2015年10月04日 02時07分58秒 | 障害者の自立

 高崎市等広域消防局などのたかさき消防共同指令センターは一日、聴覚や言語の障害がある人を支援する「NET119緊急通報システム」の運用を始めた。県内では初めて。

 スマートフォンや携帯電話のインターネット接続機能を利用し、画面のボタンに触るだけの簡単な操作で素早く一一九番できる仕組み。外出先でも衛星利用測位システム(GPS)機能で位置が分かるため、救護などの迅速化に役立つと期待されている。利用者からの通報は同指令センターが受理し、エリア外からの緊急通報にも対応できる。

 事前登録制で当面は高崎、安中両市内に在住、在勤、在学し、音声での一一九番通報が困難な人が対象。対象エリアは、同指令センターを構成するほかの五消防本部に順次拡大する。

外出先からの通報でもGPSで位置を特定できる(高崎市提供)

2015年10月2日     東京新聞


「聴導犬をもっと知って」 ユーザーが4コマ漫画を頒布

2015年10月04日 01時56分42秒 | 障害者の自立

安藤美紀さん安藤美紀さん

 聴導犬レオンのユーザーで、絵画教室などを手掛けるNPO法人MAMIE代表の安藤美紀さん(46、大阪市)が8月から、レオンを題材にした4コマ漫画の頒布を始めた。「レオンが毎日楽しんでいることを知ってほしい」と話している。

  生まれつき耳が聞こえない安藤さんがレオンのユーザーになったのは2010年3月のこと。周囲で一緒に働く人は、「レオンと暮らす前の安藤さんは『失敗しないように』とピリピリしていた」と証言する。しかし、今では安心感からか穏やかな表情になったという。

  一方、日本に60頭しかいない聴導犬にはまだまだ誤解も多い。

  レオンは玄関のチャイムが鳴ったら安藤さんに知らせることなどが仕事。常に緊張を強いられて可哀想だと思われがちだ。

  また、安藤さんとレオンが電車に乗ると席を譲られたり、スーパーでは店員が「どの品物をお取りしましょうか」と近づいてきたり、親切な勘違いもある。

  言葉を話すことはできる安藤さんは、レオンのユーザーになったことで急に「障害者」になったような気がしたという。捨て犬だったレオンが生き生きと暮らしていることを伝えなくてはと思った。

  漫画には「かゆいねん」「おやつのねだり」など、レオンの性格や習慣が分かるような作品を収めた。

 4コマ漫画の収録作品

4コマ漫画の収録作品 

 プロ顔負けの腕前の安藤さんは、これまでも動画サイト「YouTube」に聴覚障害や聴導犬を題材としたパラパラ漫画を投稿。9月からはイラスト付きの冊子『聴覚障がい者と聴者のマナーの認識の違いって?』の頒布も始めた。

  「障害児の学ぶ場を増やし、聴覚障害と聴導犬を学ぶ」。これがMAMIEのミッションだと安藤さんは話す。漫画や冊子の入手方法はウェブ(http://www.mamie.jp/)を参照。

2015年1002日   福祉新聞編集部