23年佐賀開催で
2023年に佐賀県で開かれる国民体育大会と全国障害者スポーツ大会の基本構想が15日、決まった。両大会の「融合」を掲げ、「誰もがスポーツを楽しみ、語る」といった大会後の将来像も示したのが特徴。県準備委員会は250人規模の総会を年1回開くほか、常任委員会や専門委員会を設ける組織の拡大を決め、本格的な準備に入る。
基本理念は「両大会に関わるすべての人々が、最高のパフォーマンスを発揮し、誰もが自分のスタイルでスポーツを楽しみ共感し合える喜びを、佐賀から発信する大会」と位置付けた。
理念を実現するため、可能な形で両大会の融合を図ったり、誰もがスポーツを楽しむスタイルを根付かせたりと、九つの取り組みを列挙し、具体的な内容も例示した。
大会が残す「さがんレガシー(遺産)」として、(1)誰もがスポーツを楽しみ・語るさが(2)アスリートが活躍するさが(3)スポーツツーリズムの拠点さが-を明記した。構想の最後には、大会から年月を経たある家族の会話形式で将来像を分かりやすく示している。
県が全国で初めて両大会を一つの構想にまとめる指針を定め、基本構想作成委員会が両大会を通して共感、共鳴、一体感が生まれるように融合をキーワードに案を作った。県準備委員会が15日、承認した。
組織拡大に伴う常任委員会は40人程度とし、専門委員会は「施設・競技」「輸送・交通」「式典」などの分野で今年から随時立ち上げる。
2015年10月16日 佐賀新聞