【釧路】釧路市の知的障害者の就労継続支援事業所「ワークセンター音別」が栽培するシイタケが、第12回北海道きのこ品評会(北海道きのこ生産・消費振興会主催)の菌床生シイタケの部門で、全道2位となる北海道知事賞に選ばれた。かさの形や色合い、鮮度などが評価された。
北海道きのこ品評会は11月10日に札幌で開かれ、菌床生シイタケ57点を含む計94点が出品された。ワークセンター音別のシイタケが同品評会で入賞するのは4度目だが、今回が最高成績となった。
ワークセンター音別では通所者21人、指導員6人が温度と湿度が徹底管理されたビニールハウス内でシイタケを栽培している。室温23度、湿度80%以上が最適な環境とされ、小まめな散水が欠かせないが、シイタケが生える菌床が水分を多く含むと、黒ずんだ色の悪いシイタケが生えてしまう難しさがあるという。音別では菌床の側面と底面を覆うようにプラスチック製の袋で包み、菌床が余分な水分を含まないように工夫を凝らし、害虫防除にも役立てている。
ワークセンター音別の佐藤浩きのこ科主任は「受賞は作り手にとって励みになる。これからも自信を持って栽培したい」と話している。
2015年12月07日 北海道新聞