ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

総合支援法見直し

2015年12月20日 02時51分17秒 | 障害者の自立

 厚生労働省が障害者総合支援法の改定へ向けた議論をすすめています。厚労相の諮問機関・社会保障審議会障害者部会は今週初めに法改定のたたき台となる報告書をまとめましたが、障害者が切実に求める負担軽減などはまともに反映されず、むしろ負担増を強める方向を盛り込んでいます。厚労省は、来年の通常国会に改定法案の提出をめざすとしています。障害者・家族の生活や権利を脅かす見直しを行うことは許されません。

自己負担拡大と給付縮小

 障害者総合支援法は、障害が重い人ほど負担が重くなる「応益負担」の仕組みを導入した障害者自立支援法に代わり、2013年に施行されました。自立支援法廃止を求める障害者らの運動の全国的な広がりが背景です。しかし、自立支援法をベースにして法律の名前を変えただけの「改定」にとどまったため、総合支援法には障害者からきびしい批判が寄せられ、深刻な問題や矛盾が次々と浮き彫りになっています。

 その一つが、65歳を迎えた障害者が半強制的に介護保険に移行させられ、それまで無料だった利用料が有料になったり、サービスの打ち切り・縮小が生じたりする問題です。総合支援法7条の「介護保険優先原則」が根拠です。「65歳すぎても障害福祉サービスを利用して暮らしたい」と7条廃止を求める違憲訴訟も起きています。

 ところが報告書(14日)は「介護保険優先原則を維持することは一定の合理性がある」として障害者の願いに背を向けています。

 さらに報告書では、公費支出抑制のためボランティア等の活用の検討、グループホーム利用者を重度障害者に限定する方向性も示しています。現在無料の低所得世帯の障害福祉サービス利用料について、「他制度とのバランスや公平性」を踏まえるなど負担拡大をにじませていることも重大です。

 国は10年に、自立支援法の違憲訴訟をおこした原告団・弁護団と、同法廃止・新法制定を盛り込んだ「基本合意」を交わして和解し、「応益負担」廃止などを約束したはずです。その後も障害者が当事者として加わった政府の審議会が、新法制定へ向けて「基本合意」や障害者権利条約を土台にした「骨格提言」をまとめました。

 政権が代わろうとも、政府と障害者らが正式に合意した内容の重みは変わるものではありません。

 今回の法改定も、総合支援法制定に多くの障害者が反対するなか、政府が法律に盛り込まざるを得なかった「3年をめどに見直す」とした付則にもとづくものです。

 「基本合意」や「骨格提言」の原点に立ち返った見直しこそ必要です。それは昨年、障害者権利条約を批准し、障害者施策の拡充を約束した日本政府の責任です。

尊厳を守る施策充実こそ

 社会保障削減を狙った05年成立の自立支援法は、障害者・家族に深刻な打撃を与えました。「基本合意」は、障害者の人間としての尊厳を深く傷つけたことに心からの反省の意を表明しています。

 安倍晋三政権の姿勢はあまりに無反省です。社会保障費を機械的に削減する路線を復活させ、障害者福祉をはじめ医療・介護・年金などの切り捨てを加速しています。暮らし破壊の暴走を許さず、社会保障拡充へ向けた国民共同の運動を広げることが急がれます。

 2015年12月19日    しんぶん赤旗

障害者虐待、職員らが7件 14年度、福岡県内福祉施設

2015年12月20日 02時48分10秒 | 障害者の自立

 福岡県は14日、県内の福祉施設の職員らによる障害者への虐待件数が、2014年度は前年度比3件増の7件に上ったと発表した。県は「重く受け止める。施設全体の人権意識を高め、虐待に至る前に手を打ちたい」としている。

 県によると、7件の内訳は大川市で50代男性職員が知的障害のある20代女性の胸を触った▽大牟田市で居宅介護の男性従事者が、身体障害のある50代女性から預貯金140万円を無断で引き出した▽久留米市で3人の生活支援員が精神障害のある60代男性に対し、関節技をかけたり、無理やり食事をさせたりした-など。

 虐待があった施設の職員などが県や市町村の相談窓口に情報を寄せ、県や市が立ち入り調査をして確認した。いずれも障害者虐待防止法に基づき、施設側を指導し、改善計画を提出させているという。

 また、家族などによる虐待件数は45件で前年度より15件減となった。内訳(複数回答)はたたくなどの身体的虐待が最多の23件。無視するなどの心理的虐待が12件、預貯金を勝手に使うなどの経済的虐待が11件などだった。

 虐待者は父親が23・6%と最も多く、母親と夫が同数の20%。きょうだいが12・7%と次いだ。市町村が虐待を受けた障害者を施設や病院に入れるなどの対策を取っているという。

 障害者虐待の相談窓口は県障害者福祉課=092(643)3312(平日午前8時半~午後5時15分)、080(8574)7234(平日午後5時15分~同9時)。

=2015/12/15付 西日本新聞朝刊=


盲導犬と一緒に、五感で楽しむイベント「鉄道博物館貸切ナイトミュージアム」

2015年12月20日 02時33分24秒 | 障害者の自立

- 障害者差別解消法の施行に向けて -

 
 KNT-CTホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:戸川和良)のグループ会社であるクラブツーリズム株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小山佳延、以下クラブツーリズム)では、視覚に障がいがあるお客様を対象とした一泊二日のイベント「五感で楽しむ鉄道博物館貸切ナイトミュージアムと武蔵一宮氷川神社初詣 二日間」(旅行代金:おひとり19,800円)を平成28年1月29日(金)に実施いたします。当イベントは埼玉県ふるさと割が適用され、旅行代金の50%の助成を受け、開催が実現となりました。
 クラブツーリズムでは2016年4月の障害者差別解消法の施行に向けて社員の啓蒙を進めており、グループ会社の社員を対象にバリアフリーツアーの研修を行っています。18年間の実績を生かして視覚障がいの方や盲導犬をご使用の方が過ごしやすい社会を目指すために、旅行会社がサポートできることを模索・検証しており、今回のイベントでも、視覚に障がいがあるお客様の手引きを、グループ社員が研修の一環としてマンツーマンでサポートさせていただきます。そのため、視覚障がいの方のおひとり参加が可能となり、さらに盲導犬とご一緒での参加も受け付けています。
 
 当イベントは一泊二日の宿泊ツアーで、目玉のコンテンツは1日目の鉄道博物館(埼玉県さいたま市)を貸し切っての特別プログラムです。営業時間外の夜間を貸し切りにし、触れて聞くことで楽しめる当イベントオリジナルのプログラムを、鉄道博物館の協力を得て企画しました。例えば、展示してある初代東北・上越新幹線の車両内で、開業当初の車内放送を聞いていただき、その後、汽笛音が鳴り響く中で車両に触れていただくことができます。そのほか、新幹線の汽笛を実際に鳴らすことができたり、館内に36両展示してある新旧の車両(*1)にも特別に触れていただけるようにしました。また鉄道博物館初の試み(*2)として、中央に位置する転車台に実際に乗って、回転の様子を体感していただくプログラムをご用意しています。鉄道博物館をお楽しみいただいた後は、宿泊ホテルで夕食を召し上がりながら、交流会で親睦を深めていただきます。2日目は、武蔵一宮氷川神社に少し遅い初詣に参ります。その後昼食をとり、大宮駅で解散となります。

*1 新旧の車両:安全上の問題で一部、触れることができない車両もあります。
*2 鉄道博物館初の試み:通常は転車台の回転は見るだけで、台に乗ることはできません。

■「五感で楽しむ鉄道博物館貸切ナイトミュージアムと武蔵一宮氷川神社初詣 二日間」概要
旅  行 期  間 : 平成28年1月29日(金)~30日(土)
旅  行 代  金 : 19,800円(おひとり1名1室、2名1室同額)
最大募集人員 : 30名様限定
添    乗    員 : 同行します
行           程 :
(1日目)
15:30       さいたま新都心駅 改札前集合
                            ホテル「ラフレさいたま」へ。チェックイン後、しばし休憩
17:45       ホテルを出発 →電車で、鉄道博物館駅まで移動
18:30~20:30  「鉄道博物館夜間貸切ナイトミュージアム」
                            前半が特別プログラム、後半が自由見学(プログラム有)、最後にスペシャルプログラムを実施
21:00~23:00    ホテルに戻り、夕食での交流会を実施
(2日目)
10:30        朝食後、ホテルを出発。武蔵一宮氷川神社で参拝
14:00        昼食後、大宮駅にて解散

問い合わせ先 : クラブツーリズム株式会社 ユニバーサルデザイン旅行センター
                       電話:03-5323-6915(月~土曜日 9:15~17:30/日曜・祝日 休)

 

200系新幹線(写真提供:鉄道博物館)

 

転車台(写真提供:鉄道博物館)

 【鉄道博物館貸切特別プログラムのポイント】

 1.特別プログラム(18:30~19:30)
     2班に分かれて2つの特別プログラムをお楽しみいただきます。
(1)初代東北・上越新幹線200系の開業当初の車内放送と汽笛を聞く体験。
    車内で、学芸員の解説を聞いた後に懐かしい車内放送を聞いていただき、その後車両に触れながら
    汽笛音を聞きます。
(2)通勤電車の変遷を知る体験。
    普段は触れることができない網棚やつり革など、昔懐かしい電車の車内外を学芸員の説明と共に触れて聞い
  て体験いただきます。車両はナデ6141、クモハ40とクモハ101を予定。

2.自由見学(19:30~20:30)
     後半の1時間は、手引きの研修スタッフと一緒に自由に見学していただきます。
     <自由見学中のプログラム>
(1)200系新幹線の汽笛を鳴らすことができます。
(2)シミュレータホールでD51、山手線、京浜東北線、東海道線、新幹線の運転席の機器類を触っていただくこ
    とができます。
(3)館内に36両展示してある新旧の車両を特別に触れていただけます。
     ※一部、安全上の問題で触れることができない車両もあります。

 3.スペシャルプログラム(20:15スタート)
鉄道博物館の名物として、車両を乗せたまま転車台が回転し解説を聞けるプログラムがあります。
多くの鉄道ファンは、この転車台回転実演を楽しみに博物館を訪れるほどです。
今回は、参加者の皆さまに実際に転車台に乗っていただき回転する様子を体験してもらいながら
C57の大きな汽笛を聞いていただきます。通常では、体験できないプログラムです。

※当イベントでは、日中見学できる通常プログラムの一部はクローズし体験いただけないものもあります。
   ミニ運転列車・運転士体験教室などは運営しておりません。

クラブツーリズムは、どなたでも安全に楽しめるユニバーサルデザイン旅行に積極的に取り組んでまいります。
 
2015年12月18日    PR TIMES

トイレでの「アレッ!?」をなくしたい

2015年12月20日 02時18分42秒 | 障害者の自立

トイレで用を済ませた後、「流すボタンはどこ?」と探してしまったことはありませんか? 最近のトイレは多機能なうえに、流し方もレバー式、ボタン式、センサー式などさまざま。そんな不便さの解決につながる日本発のアイデアが、国際規格として承認されました。

3人に1人が、押し間違い
トイレの「流し方」の多様化で最も困っているのは視覚障害者。特に用を済ませてしまった後では、他人に流し方を聞くこともできず、その悩みは重大かつ切実です。今年行われた調査で、視覚障害者の3人に1人が、「非常呼出し」ボタンを間違って押してしまった経験があることがわかりました。
共通のボタン配置を日本が提案
国際規格で配置されたボタン
今回認められた国際規格では、洋式トイレの「ペーパーホルダー」、「流すボタン」、「非常呼出しボタン」の配置の仕方や色使いに関するルールを決めました。規格化にあたっては、実際に障害のある方の協力を得た実験が行われ、例えば手の不自由な方が、ペーパーホルダーを支えにしながらボタンを押しやすくなるような工夫も取り入れられています。
誰もが使いやすいトイレを目指して
前述の調査では、視覚障害者の8割以上が、普段多機能トイレではなく主に一般トイレを使っていると回答しています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けても、誰もが使いやすいトイレを整備することは非常に重要です。今後、この規格が広く普及するように努めていきます。
(調査の出典:一般社団法人日本レストルーム工業会)
 2015年12月18日   経済産業省 

声を文字にする難聴者向け会話支援アプリ「こえ文字トーク」

2015年12月20日 02時07分03秒 | 障害者の自立

―聴覚障害者のコミュニケーションをサポート

 ソフトバンクは、音声認識を利用して会話を文字で表示することで難聴者のコミュニケーションを支援するiOS/Android向けのアプリ「こえ文字トーク」の提供を開始した。一部の機能をのぞき、アプリの利用は無料。ソフトバンクのAndroid 4.1~のスマートフォンと、iPhone 5~。ソフトバンク端末以外でもインストール・利用はできるが、動作保証の対象外となる。

「こえ文字トーク」アプリ画面

 難聴者と健聴者の会話をサポートする「1対1でトーク」、複数人との会話を助ける「グループでトーク」と、周囲の音量をイヤホンで大きくして聞き取りやすくする「音量を増幅」の3種類が用意されている。「1対1でトーク」と「グループでトーク」ではヤフーの音声認識技術を活用している。

 「1対1でトーク」はスマートフォンに向かって話しかけると、その内容が文字で表示される。文字入力機能やシーン別の定型文の入力機能も備えており、難聴者が外出先で道を尋ねたり、レストランや病院などで聞き取りにくいスタッフの声を聴き取りやすくするために利用できる。

 「グループでトーク」では、「こえ文字トーク」を利用している複数の参加者が会話をすると、それぞれの発言が文字に変換され、グループチャットのように表示される。最大8人まで利用可能で、難聴者を交えた会話をスムーズに行える。同機能は、Wi-FiをオンにしたAndroid端末同士か、BluetoothをオンにしたiPhone同士で利用でき、AndroidとiPhoneを交えて利用することはできない。

 「音量を増幅」は、スマートフォンのマイクで拾った周囲の音を増幅し、イヤホンから聞く機能。聞こえ方では、高音・中音・低音の3音域の強弱や、左右のバランスを調整できる。「音量を増幅」機能は有料機能だが、1回3分間の試用は何回でも行える。継続して利用する場合、アプリ内課金で機能を購入する。価格はAndroid版は324円(税込、以下同)、iOS版では360円。

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