【ロサンゼルス時事】米西部カリフォルニア州サンバーナーディーノ市の障害者支援施設で2日午前11時(日本時間3日午前4時)ごろ、銃乱射事件が発生し、少なくとも14人が死亡、17人が負傷した。容疑者は車で逃走したが、捜査当局者によれば、男女2人が銃撃戦の末に死亡。また、事件に関与した可能性のある別の1人が身柄を拘束されたという。ロサンゼルスの日本総領事館によると、死傷者に日本人が含まれているとの情報はない。
犯行の動機は不明だが、一部米メディアは警察が職場のトラブルとの関連を調べていると伝えている。連邦捜査局(FBI)関係者は、テロの可能性が排除されたわけではないと話している。
容疑者は拳銃と半自動小銃で武装。捜査当局は、現場で爆発物のようなものが見つかったと発表した。
現場の施設は、州政府がNPOに運営を委託している「インランド・リージョナル・センター」で、子供を含む発達障害者などの支援を行っている。事件は外部に貸し出されることもある会議棟で発生。NBCテレビは、容疑者の1人の名前を「サイド・ファルーク」と報じており、事件当時、施設でパーティーを開いていたサンバーナーディーノ郡の役所関係者の中に、同じ名前の人物がいたとの情報もある。
施設には3棟のビルがあり、約700人のスタッフが働いていた。大勢がビルから一斉に逃げ出し、爆発物処理班も出動するなど、現場は騒然となった。
サンバーナーディーノ市はロサンゼルスの東約100キロにあり、人口は約20万人。
11月27日には、コロラド州で妊娠中絶を行う医療施設を狙った銃撃事件が発生したばかり。米国で起きた銃撃事件としては、2012年のコネティカット州小学校乱射事件(犠牲者26人)以来、最悪の事態となった。
2日、米カリフォルニア州サンバーナーディーノの障害者支援施設で起きた銃撃事件現場近くで、警戒に当たる保安官
(2015/12/03-13:25) (AFP=時事)