皇室は日本のスポーツ界発展に大きな役割を果たしてきた。特に前の天皇、皇后両陛下は障害者スポーツの振興に尽力した。国内では2020年東京五輪・パラリンピックなどの大規模なイベントを控えている。「令和」の皇室はどのようにスポーツと関わるだろうか。
福岡県飯塚市で4月28日、車いすテニスの飯塚国際大会が行われた。降りしきる雨の中、男子シングルスで優勝した国枝慎吾選手(35)=ユニクロ=は天皇杯を手に笑顔があふれた。大会会長の前田恵理さん(64)は「この雨は喜びの雨。平成は終わるが、この場面を皆さんの目に焼き付けてほしい。新しい歴史に向かって選手たちも頑張ると思う」と呼びかけた。天皇、皇后両杯が授与された平成最後の大会がパラリンピック競技であったことは象徴的だった。