ポポウ
今日 Yさんのブログで
久しぶりに見たポポウの実
ポポウといえば思い出す
少年時代のあの事件
近所の親父（おじ）さんが
ポポウの木を植えていた
珍しくて 美味しそうで
僕ら兄弟は
ついつい 手を出してしまった
誰も知らないだろうと
高をくくっていたが
その後直ぐに
持ち主の親父（おじ）さんが
我が家に怒鳴り込んで来た
我が父は ひたすら謝り
我ら兄弟を正座させ
こんこんと説いた
確かに手にしただろうポポウの実は
その色 その形 その味を
とんと思い出さぬ
思い出すのは 畳の模様と
諭す父親の顔だけである
ポポウ ポポウ
確かに味わっただろうポポウの実は
どんな色 どんな形 どんな手触り
そして どんな味なんだろう
ポポウ ポポウ
ポポウの思い出は
ほろ苦い味がする
ポポウ ポポウ
も一度食べたいポポウの実
本当の味を確かめたいポポウだよ
