冬の文芸(春の兆し号)(その参)短歌と俳句
( 夕焼けのグランドほか 2/2 )
光にも風にも春の兆しあり
明日は節分お面はあるか
( 白川のカエル )
※2/2 春の兆し 明後日は「立春」
暦の上では「春到来」だが
今年の冬は 久しぶりに寒さが
厳しい だけど さすがに
南国の当地では 春は早くに
巡って来る
今日の昼過ぎの散歩では
堤防や河川敷を通っていると
光にも風にも
心なしか春の気配を感じる
※2/2 立春の前日に節分と豆まき
今夜 多忙な妻と細やかな豆まきを
した 🐈⬛のスミレも加えて豆まいた
キンカンをつつくメジロは枝にいて
家人が来ても逃げもせず食む(はむ)
※2/3 今日 キンカンの枝などを
妻が剪定していた そこに
メジロが鳴きながらやって来て
金柑の実をつつきだした
妻が 直ぐそばの枝を切っても
驚きもせず 逃げもせず 堂々と
つついているので こちらが驚いた
河川敷弾むようにて尻尾立て
飼い主握る紐引っ張りて
※2/2 春のしっぽ 堤防下の道を
歩いていると 河川敷の原っぱを
嬉々として小走りしている子犬が
東の方からやって来る 弾むように
前両足は宙に浮いて リードの紐は
ピンと張って 飼い主さんは必死に
リードを握り締めている
どことなく特定できぬ春なれど
確かに覚ゆ春の気配
※2/2 気配 まだ朝夕は冷えて
「季節」は冬真っ只中にある でも
立春を前にして 確かに春の気配を
感じる これは70年間に刻まれた
早春の「気配」なのだ
踏まれても冬枯れの中青い芽が
ひっそりとして冬日を浴びる
※2/2 芽生え 夕方に 夫婦で
地域猫の世話の帰り 堤防から
河川敷を見て 妻が(野草の)
緑が随分増えてきたねと話す
昼間の散歩でも 辺りの原っぱを
見ると 冬枯れの中で 青い芽が
目立つようになってきた
ほら、君も聞こえるだろう足音が
春を知らせる早春の音
※2/2 足音 ともすれば聞き逃し
そうな真冬の川そばで 耳を澄ませば
「早春の音」が聴こえてくる
白川のせせらぎや鳥たちの鳴き声に‥
しっかりと五感使って掴まねば
春の兆候判らぬものを
※2/2 兆候 川に屯(たむろ)する
渡り鳥などには 私ら人間には
わからない感覚があるのかも?
渡り鳥や留鳥、移動する鳥など
それぞれに気候や天候に敏感な面が
あるのではないか(他の動物も)
仲間なく地べたに止まる冬の蝶
( 清風 )
※2/2 庭に出て 何かの作業を
していると 一匹の黄色い蝶が
目に留まった モンキチョウ?だ
寒さのせいか 地べたにとまって
動きが鈍い 何を間違えたか?
または 冬越し中なのか?
さっき調べたら モンキチョウや
ヤマキチョウとかもあって、
pm.11:45 頃 気になって
昼間に蝶を置いた縁側を見ると
板上のレンガの横に止まっていた
生きて無事に越冬して欲しいが‥
コンビニの恵方巻き買い夫婦して
南南東を向きて頬張る
※2/3 恵方巻き コンビニで
奥さんに叱られながら 買いました
スタンダードな大きさと中身
コンパスアプリで調べ
南南東の方を向いて
静かに食べました
もうちょっともうちょっと
先まで行こう 川のせせらぎ
春の音して(する)
※2/3 やや遅めの夕方近くの散歩で
いつもの河川敷を歩いた
寒い時は 引き返していた所に来て
今日は 昼過ぎから晴れ間も見えて
陽光は穏やかに 川面を照らす
せせらぎの音も 心なしか柔らかくて
春の響きあり 私は
つい足を伸ばして長めに歩いた
堤防を歩く人たちが 厳冬期よりも 徐々に増えてきた感じ
日没の前に暖気が逃げてゆく
いっときの春包んで帰る
※2/3 陽が沈む前に 昼過ぎの散歩
河川敷の辺りは 俄かに冷気が
忍び込んでくるようだ
自転車に乗ると ヒヤヒヤして
マフラーを置いてきたことを
ちょっと後悔した(夕方の地域猫の
世話の行き帰りでも首が寒かった)
ps2023.2.2 〜2.3 草稿
今日(2/3) は 節分 立春の前日
暦の上では「春」だが 「気候」は
(真冬)冬の中にある それでも
陽の光、川面の煌めき、柔らかい風、
川のせせらぎ、生き物や草木の様子を
見れば 確かに春の兆しがうかがえる
あなたは「春の尻尾」は ちゃんと
掴まえましたか