柳家三三師匠で「猫定」を聴く
(たしか以前雲助師匠で聴いたことありました)
内幸町 イイノホール「月例 三三独演」に行ってきました。
まちがいなく将来の落語界をひっぱる存在になるであろう「三三師匠」ですから、ホール内も満員です。
「猫定」という演目は猫の忠義・サスペンスが入り乱れた“怪談・人情噺”です。
落語によくある「笑い」「ほろりとした人情」が少なく、講談のような話芸がメインの演目
登場する猫が主人公ではあるが、合間には猫の恩義・人間の愛憎が入り、噺の筋立てが散漫になってしまうむずかしい噺
こんな長講を三三師匠がどう観客をひきつけるか…。
最後には猫の忠義から本所回向院に「猫塚」を建立するところまでのくだりまで「話」として、
普段の三三師匠の“おとぼけぶり”“ウイットにとんだ話芸”がいかされずにたんたんと、まるで講談芸のごとくにこの演目は終わりました。
続いての演目は「ずっこけ」。のちの「居酒屋」の原型になった演目です。よっぱらいの描写が主ではあるが、ちょっと“汚かった”かな。(初演だそうです)
休憩なしの次の演目は「松曳き」。お殿様とその家老、その2人ともが粗忽者ときたもんだから、それだけで噺が成り立つ。
「もち屋」じゃない「植木屋」さんのほうがまともなもんだから、そのやりとりがおもしろい。
今回のような「ホール落語」で長講を聴くのもいいんだが、やはり「寄席」のほうがいいかなぁ…。
演者も演目も入れ代わり立ち代わりで、いろいろ聴けるし、ときにはアドリブありハプニングあり…リアルでライブ感があるじゃん。
客席との一体感も手伝って雰囲気もいいしね。
独演会のような企画ものよりも、百花繚乱のような寄席興行のほうがおもしろいですね。
(たしか以前雲助師匠で聴いたことありました)
内幸町 イイノホール「月例 三三独演」に行ってきました。
まちがいなく将来の落語界をひっぱる存在になるであろう「三三師匠」ですから、ホール内も満員です。
「猫定」という演目は猫の忠義・サスペンスが入り乱れた“怪談・人情噺”です。
落語によくある「笑い」「ほろりとした人情」が少なく、講談のような話芸がメインの演目
登場する猫が主人公ではあるが、合間には猫の恩義・人間の愛憎が入り、噺の筋立てが散漫になってしまうむずかしい噺
こんな長講を三三師匠がどう観客をひきつけるか…。
最後には猫の忠義から本所回向院に「猫塚」を建立するところまでのくだりまで「話」として、
普段の三三師匠の“おとぼけぶり”“ウイットにとんだ話芸”がいかされずにたんたんと、まるで講談芸のごとくにこの演目は終わりました。
続いての演目は「ずっこけ」。のちの「居酒屋」の原型になった演目です。よっぱらいの描写が主ではあるが、ちょっと“汚かった”かな。(初演だそうです)
休憩なしの次の演目は「松曳き」。お殿様とその家老、その2人ともが粗忽者ときたもんだから、それだけで噺が成り立つ。
「もち屋」じゃない「植木屋」さんのほうがまともなもんだから、そのやりとりがおもしろい。
今回のような「ホール落語」で長講を聴くのもいいんだが、やはり「寄席」のほうがいいかなぁ…。
演者も演目も入れ代わり立ち代わりで、いろいろ聴けるし、ときにはアドリブありハプニングあり…リアルでライブ感があるじゃん。
客席との一体感も手伝って雰囲気もいいしね。
独演会のような企画ものよりも、百花繚乱のような寄席興行のほうがおもしろいですね。