御存じ廓話の定番「品川心中」を読む
二見書房刊 著者 坂井希久子
落語の高座にかけられるのは「品川心中(上)」が多く、(上)(下)通しで全編拝聴したのは過去1回です(長いのでホール落語でないと)
今回小説として全編にわたり書き下ろしたものが刊行されたので、興味をもってさっそく手にしました。
もちろん落語「品川心中 上・下」をもとに書き下ろしたものですが、女郎お染をひとりの女性としてスポットを当て見つめなおしての人情もの、廓話小説としての読み物になっています。
登場人物も相関図もある程度落語の演目がアタマに入っているのでついていけますが、お染にかかわる人物(心中する金蔵など)との関わり合いにも話を膨らませてあり、
女郎お染のなりふり、立ち回りが際立つような流れになっていて、品川心中(下)にあたるパートでは“こうだったけ・・・”なんて場面もあり、これも一つの廓話として読み続ければおもしろいものでした。
“気風のよい”お染と“どこか馬鹿にできない”金蔵とのなれ合いも、話の筋たてとして読み進めると“どうなっちゃうの・・・”てな感じで、一冊読破いたしました。
二見書房刊 著者 坂井希久子
落語の高座にかけられるのは「品川心中(上)」が多く、(上)(下)通しで全編拝聴したのは過去1回です(長いのでホール落語でないと)
今回小説として全編にわたり書き下ろしたものが刊行されたので、興味をもってさっそく手にしました。
もちろん落語「品川心中 上・下」をもとに書き下ろしたものですが、女郎お染をひとりの女性としてスポットを当て見つめなおしての人情もの、廓話小説としての読み物になっています。
登場人物も相関図もある程度落語の演目がアタマに入っているのでついていけますが、お染にかかわる人物(心中する金蔵など)との関わり合いにも話を膨らませてあり、
女郎お染のなりふり、立ち回りが際立つような流れになっていて、品川心中(下)にあたるパートでは“こうだったけ・・・”なんて場面もあり、これも一つの廓話として読み続ければおもしろいものでした。
“気風のよい”お染と“どこか馬鹿にできない”金蔵とのなれ合いも、話の筋たてとして読み進めると“どうなっちゃうの・・・”てな感じで、一冊読破いたしました。