4月桜の咲く浅草界隈は陽気も手伝って人・人・人・・・いつのも浅草寺に通じる奥山みちも平日にもかかわらずひと・ひと・ひと・・・
その中ほどにある浅草・木馬亭で浪曲をたっぷり堪能します。
「2024年大浪 ~浪曲新時代 世界に轟け浪花節~ 浪曲定席木馬亭 四月」
さっそくいつもの最前列に陣取って、演者の啖呵・節にしびれながら、息づかい迄も見逃すまいと演者とともにじっくりと・・・
開口一番は木馬亭初お目見えから知っている港家柳一さん「小猿七之助」
七之助とお滝の偶然の再開の場面で、さあこれからどうなる・・・ってところでちょうど時間となって。
観客からもため息まじりの声が・・・でもそれだけ観客の心をとらえるくらいの熱演だったようで、なかなかのもんで良かったです。
つづいて「十返舎一九とその娘」「阿波の鳴門」「清水の次郎長伝から石松三十石船」
演じた玉川太福師匠は「食いねぇ食いねぇ、寿司食いねぇ」を「飲みねぇ飲みねぇ、酒飲みねぇ 八海山・久保田・・・」なんてウィットを飛ばしちゃって
「あたま山」講談から「一心太助楓の皿」港家小柳丸師匠はいつもの通る美声で「さむらい子守唄」を・・・ほろりといい噺だなぁとしていたら
今日の主任 三門柳師匠による「男の花道」がさらにさらにの秀逸で大円団
中村歌右衛門と土生玄碩との男と男の恩を・・・「恩を返さぬ男なら、なんで贔屓にするか・・・」なんて男の約束・恩をみごとに演じて、まさしくこれが「男の花道」だよね。
啖呵を切るような威勢の良い「男の花道」もいいんだけど、今日の三門柳師匠の演じるとつとつと男の想い、男の毅然とした立ち振る舞いを見せつける「男の花道」もかっこいいもんで・・・。
今日の木馬亭での定席をみごとにしめてくれました。「男の花道」ねぇ・・・おみごと。
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