観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

四万十川の沈下橋

2008年04月03日 | 日記
沈下橋、徳島では潜水橋と呼んでいる。この橋の特徴は、写真のように橋の上に欄干がなく水面からの高さも低い。これは、河川の増水時に橋が水面下に沈むことで、流木や土砂が橋にひっかかって橋が壊れたり、川の水がせき止められないようにしているためだ。また、実際、壊れても再建は短期間で費用も大変安くできるという利点もある。(現在は知らないが、実際、架け替えの国の補助の条件も沈まないような高い所に架ける橋でなく、元の橋と同じ規格であるということだったようだ。約40年前の経験から)
これらの橋は、過疎地や山間部など交通量の少ない地域の生活道路として作られている。ウィキペディアによると、”1999年の高知県による調査によれば全国の一級河川及び支流には合計410ヶ所の沈下橋があり、都道府県別に見ると、高知県(69ヶ所)、大分県(68ヶ所)、徳島県(56ヶ所)、宮崎県(42ヶ所)の順で多い”
徳島県では、転落事故が絶えないことから、橋の両脇にコンクリートで車輪止めを設置した結果、転落事故は減少している。
しかし、高知県の四万十川の沈下橋は車止めはされていないようだが、転落事故の方はどうなのだろう。
ところで、この写真を撮ったのと同じ3月30日に同じこの橋の写真が大和ハウスグループの新聞広告に載っていた。
そこに「ふだんは、暮らしを結ぶ橋。増水のときは、沈むことで暮らしを守る橋。」
「環境と共生する四万十川の知恵」と言えば聞こえはいいが、実際は立派な橋を架けられなかったのだ。
この橋の少し上流の観光船に乗ったが、橋の周辺の自然環境もかなりを守っているようだ。残念だが、徳島の潜水橋よりずっと「絵」になっている。自然を大事に守っていくことで、四万十ブランドを守り育てることに繋がる。
天気の良い日にコンパクトでなく、一眼レフのデジタルカメラで撮りたかった。