観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

野鳥の窓ガラスへの衝突事故

2009年01月11日 | 野鳥
昨日、勉強会(飲み会?)仲間から
「眉山ロープウェイ近くのビルの前に、鳥が死んでました。ビルのガラスにぶつかったのでしょうか?この鳥の名前は分かりますか?
自然界の調和を人間の造作物が壊しているんでしょうか。。。。
無念の死に合掌。」
という鳥の事故写真付きのメールがあった。
鳥は、シロハラだったが、最近、建物の全面がミラーガラスのようになっているビルが増えているが、あれは特に衝突しやすく、野鳥とっては大変危険である。
鳥は、ガラスへの空の写り込みを見て、そのまま激突する可能性が高い。特に晴天の日は危険度が高くなる。
野鳥の会のホームページを見ると、鳥の死亡原因について下記のとおり載っていた。
”柳川久. 1993. 北海道東部における鳥類の死因. Strix 12: 161-169.
鳥類の死因を明かにするために,北海道東部で1982年2月から1993年7月の間に集められた60種150羽の鳥類の死体を調べた。窓ガラスやその他の人工建造物への衝突死(70羽;46.6%)が最も重要な死因であり,次が交通事故(35羽;23.3%)であった。その他の死因は,衰弱死あるいは餓死11(7.3%),その他の事故死9(6.0%),ネコによる捕殺 7(4.7%),天敵による捕殺5(3.3%),不明13(8.6%)であった。衝突,交通事故,その他の人的事故により死亡する個体数は何種かの鳥類にとって重大な脅威となっていると思われる。これらの種類には,タンチョウ,シマフクロウ,オオタカ,ハイタカなどの絶滅危惧種,危急種,希少種が含まれている。”
窓ガラスへの野鳥の衝突についてネット検索すると
これと同様な事を指摘した鳥取県民に対し、鳥取県の当局者は次のような回答をしていたが、徳島県はどうだろうか。
”ご指摘のとおり、施設によっては周囲の条件によって建造物のガラスが見えにくくなり、野鳥が「何も無い」と勘違いして衝突し、一時的な脳しんとうを起こしたり死亡する例が見受けられます。その防止対策としては、ガラスにワシタカ類のシルエットや絵柄(バードセーバー)を貼ることが考えられますが、施設の構造、用途等によっては、そうした対応の困難なものもあると思われます。しかしながら、鳥獣保護の観点から、少なくとも過去の経緯等により野鳥が衝突する事例の多い県有施設については、バードセーバーの貼り付け等の防止対策を検討するよう要請していきたいと考えます。”

我が家も2階南側の窓ガラスにバードセーバーを貼っている。