観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

錦秋 天授庵その1

2013年12月09日 | 旅・風景・グルメ
天授庵は、南禅寺を開山した大明国師を奉祀する塔所。
(塔所とは一般に遺骨なを納め祀る場所(墓所)を指すが、墓所だけでなく高僧が住んでいた小庵やゆかりのある地に、その偉業を後世に伝える
ために建立されるようになる。)
南禅寺の起源は、1264年に亀山天皇が母大宮院の御所として離宮禅林寺殿を造営。当時の東福寺第三世大明国師に帰依していた天皇が法皇となり、
1291年、離宮を禅寺に改め、大明国師を奉じて竜安山禅林禅寺として開山。離宮を賜り禅寺とされた大明国師は、すでに老境にあったので、禅寺
としての体裁を整える前、同年12月に生涯を終えた。このため大明国師の開山についての功績は少なく、塔所は建てられなかった。
その後、1339年に南禅寺第十五世が光厳上皇へ請願、勅許を得て翌年に天授庵が建立された。戦国時代には衰退したが、1602年に武将で歌人
としても知られる細川幽斎により再興された。


庫裏から覗く書院南庭
今回旅行で一番の撮影スポット。しかし、押すな押すなの人混みで、撮影に時間をかけられず、シャッターを2回切っただけ。

上記の写真、ここをクリックして拡大すると、せっかくの光景を台無しにしている人の頭がよく分かる。残念!


同じく庫裏から覗いた書院南庭


小堀遠州の発案と言われる枯山水の方丈前庭(本堂前庭)本堂は、六間取方丈形式の建物


後ろに見える山門は、南禅寺三門