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沖合に黒い鳥が浮かんでいる。
35mm換算で760mm相当のレンズで撮影(トリミングなし)
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消波ブロックでできた離岸堤にやって来た。(トリミングあり)
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何か口を動かしているように思ったので、拡大してみたら海藻のようなものを食していた。
本来、コクガンの大好物は海苔の仲間でなく、アマモなどの海草らしい。
アマモは海の中に生えているが、胞子によって繁殖する海藻類ではなく、陸上の植物と同じ仲間で、雌雄同株の多年生の種子植物。
細長い葉(20~100cm)と地下茎からできていて、この地下茎を噛むとほのかに甘みがあることからアマモという名前がついたようだ。
アマモは、太陽光が届きやすい、波の穏やかな浅い砂泥底に多く生育し、砂の中に根を張り、光合成をする。群生し草原のようになった藻場は、
「アマモ場」と呼ばれている。
このアマモ場は、水の流れが穏やかで魚などが隠れる場所も多く、餌も豊富なため、稚魚や小魚たちの集まる海の生態系に重要な役割を担っている。
かっては、日本各地に生育していたが、埋め立てや海洋汚染などで、現在では急激に繁茂地の面積が減少している。
アマモは、また、汚れた海水を浄化する(窒素やリンを吸収)重要な役割も担っている海の大切な資源なので、各地で繁殖活動も行われているようだ。
体長約61cmのコクガンは、ツンドラ地帯で繁殖し、中国東北部や北日本との沿岸地方で主に越冬する。環境省カテゴリ: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
(VU) とは何ぞやと意味を調べてみると、WWFジャパンのレッドリストについてに載っていた。
ところで、このコクガン私が見たときはずっと遠くにいたが、波打ち際までやって来たこともあるらしい。
このコクガンをじっくり見たのは20年以上も前のことだ。今回ももう少し近くで見たかった。