2枚とも2014年1月6日撮影分 場所も同じ
ダイサギは以前、亜種オオダイサギ(大大鷺)と亜種チュウダイサギ(中大鷺)の2種類に分けられていた。
最新版の「鳥類目録第7版」では亜種ダイサギと亜種チュダイサギとなっている。
2000年発行の図鑑「日本の野鳥590」の説明によると、「大きさは亜種ダイサギ≧アオサギ>亜種チュウダイサギ。
冬羽では、亜種チュウダイサギは、脛が黒色か淡黄色で、跗蹠は黒い。亜種ダイサギは、脛から跗蹠までが淡黄色か黄色。」と書かれている。
日本国内で繁殖、冬に南方へ渡るのが亜種チュウダイサギで、中国東北部で繁殖して冬に渡来するのが亜種ダイサギ。日本では、亜種チュウダイサギは
夏鳥、亜種ダイサギは冬鳥だが、両者がいつの間にか入れ替わっているので、「ダイサギ」として一年中いるように思われてしまっていたようだ。
また、越冬する亜種チュウダイサギも増えているようなので区別もなかなか難しいと言われている。
しかし、このシラサギは圧倒的に大きく、脛から跗蹠までが淡黄色だ。亜種ダイサギ(昔は亜種オオダイサギ)でいいだろう。
ちなみに、「日本産鳥類目録改訂第7版」の一部を抜き書きすると
ペリカン目
サギ科
アオサギ属
ダイサギ
亜種ダイサギ
亜種チュウダイサギ
今回の改訂で、サギ科はコウノトリ目だったのが、ペリカン目になり、ダイサギは、アオサギやムラサキサギと同じアオサギ属に属し、チュウサギ、コサギ、
クロサギ、カラシラサギはコサギ属となり、別の属となっている。