言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
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その他勝手な思いを日記代わりに。

映画「瞳をとじて」

2024-02-15 | 映画 音楽
監督 ビクトル エリセ    原題 Cerrar los    ojos          製作 スペイン    169分   2023年

黒いデコピンのようなワン公と海の物語かと思ったら全く違った
ワン公は本作でホッとするような景色をくれる  ただそれだけ

濃い緑に押しつぶされそうに建っている古い館 そこに住まう 歳月に押しつぶされそうな男と召使・・・と映画は始まる

話がサッパリ解らないので チラシからストーリーを転記すると

  かっての親友は なぜ姿を消したか ―――
未完のフィルムが呼び起こす記憶をめぐるヒューマンミステリー  
映画 別れのまなざし  の撮影中に主演俳優が失踪した 
  それから22年  当時の映画監督であり失踪した俳優の親友でもあった映画監督は 
失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける 
 取材に協力する監督は次第に俳優と過ごした青春時代を そして自らの半生を追想する
そして番組終了後 俳優によく似た男が海辺の施設にいる という一通の思わぬ情報が寄せられた  ・・・云々 

この映画には 親友同士の映画と 本作のストーリー展開の映画と 2本の映画がある
本作では 記憶喪失した俳優の記憶を呼び起こそうと過去を追想するシーンが連続する ・・・  青春時代から人気の映画人になるまでの記憶が

一方 作中映画では 俳優の演じる主人公が遠い昔に別れた娘 に会いたい と一枚の写真を ある男に示し 捜索依頼をするシーン 
写真には大きな瞳でジッと見つめる少女の写真が写っていた

監督の記憶を遡る数々のシーンもさることながら 瞳を真正面から見るシーンも数々でてくる
記憶喪失した親友同士  父と娘  かっての恋人同士  そしてワン公と監督・・・
互いの記憶  なに想うのか  探るように 瞳の奥深く見つめる

とじた瞳が開かれる  それは二人の思いでか・・  記憶はもどるのか・      そんな余韻を残し映画は終わる


それにしても長かった  他の予告編も含めると3時間余りになる
圧倒的に感動したという映画ではなかったけれどオーソドックスな映画という印象がする




   
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