ソ連時代の革命にテーマを求め、志高くその理想の実現に闘志する映画かなと思ったが、違った。
60年くらい前にある小さな村であった暴動騒ぎを底辺にした、ヒューマンドラマ。
そこで起こった数々の出来事は、今のロシア・ウクライナ戦で起こっている出来事に通じることが、少なからずエピソードとして語られ興味深かった。
なかでも、国家上層部はその体制維持に不都合な出来事には徹底的に隠蔽をはかることだった。知らぬは一般庶民のみというやりきれない思いがした。
むしろ映画のタイトルに近いのは、「同志少女よ、敵を撃て」という本のほうが面白い。
物語の背景がしっかりしていて革命につきものの死・殺人について考えさせられる。