1.空海の風景
2.能五十番
3.能、ドラマが立ち現れるとき (・・・能はおそらく退屈な芸術である。面白いといって楽しめるものではない。しかし、その退屈な時間のなかで、永遠ではないが、人の一生のなかでは永遠にも思えるほどの記憶が生まれるのも能である。そのためにじっと能を見つづけることが大事なのだ。)
4.旅路
5.能はこんなに面白い
6.精霊の王
7.天下家康伝
8.影法師
9.翼に息吹を
10.武士の碑
11.パウルを探して
12.銀狼王
13.わが黄金のベンガル
14.モーロクのすすめ
15.橋がかり
16.秘すれば花(渡辺淳一)
17.わが屍は野に捨てよ
18.背教者ユリアヌス (・・・太陽の、あの豊かな、高貴な、白熱した輝きは、なんという崇高な生命にみちていることか。泣きごともない。歯ぎしりもない。退屈もない。それは果てしない充溢であり、巨大な無関心なのだ。)
19.秘すれば花(秋月ともみ)
20.若冲 (・・・鳥も花もすべて、生きることは美しく、同時に身震いを覚えるほど醜い。無数の蟻に食い荒らされる、腐った柘榴。木の枝からぞろりと垂れ下がり、風に蠢く葡萄の蔓。生きることは死ぬことと同義であり、生の喜びを謳うことは、日に日に終焉に向う命を呪うことと紙一重。ならばこれまで生きる苦しみのみを描いてきた自分はどんな画人よりも草木国土がこぞって晴れやかなる命を礼賛する浄土を描くにふさわしいはずだが・・・)
21.西行花伝( 散る花も 根にかへりてぞ または咲く 老こそ果ては 行方しられね
願わくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃 )
22.愛と哀しみ のルフラン
23.一〇三歳になってわかったこと (・・・時間でもお金でも、用だけをきっちり済ませる人生は1+1=2の人生です。無駄のある人生は、1+1を10にも20にもすることができます。無駄はよくなる必然だと思ってます。)
24.拳心
25.風の中のマリア
26.魯山人の書
27.修羅の宴
28.イトマン事件の深層
29官僚達の夏
30硫黄島に死す
31典獄と934人のメロス