ブロガーさんのブログを読んで この1ケ月余りかけて 真田太平記を読んだ
新潮文庫 12巻もある 池波正太郎の大作
もともとは 週刊朝日に連載というかたちで
作者がおもうままに書き続け 完結するまで 9年間もの歳月を要した物語
内容を簡潔に纏めるのは難しいが
信玄 信長 秀吉 家康 秀忠 という たかだか80年間にわたる覇者のもと
真田昌幸 長男の信之 次男の幸村 そして 佐助などの甲賀忍者たちを絡めて物語る
戦国時代も ようやく終わりを迎えるという時代背景に
戦略判断に失敗した者は 家族を含め死せざるを得ない という過酷ななかにあって
真田一族は一族の存続をかけて親子 敵味方に分かれる
親子また兄弟の心の通い合い とりわけ女忍者を随所に登場させ
真田周辺に展開する人物たちに色どりを与えて面白い
文庫本には 挿絵が無いのが残念 一連の挿絵を見るだけでも面白いだろう