言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

『十三人の刺客』

2023-09-07 | 読書 本
残暑    連日 暑い

『十三人の刺客』という本を見かけたので読んだ
同名の映画は何回か観たので興味が湧いた

著者のあとがきで書かれているが
「ビジュアルと活字の懸隔は予想以上に大きく・・・」とあるように
 映画のイメージに沿った内容を 小説にするには難しいと述べている

読んでみて 映画でのイメージとほぼ同じ後味を持った   文字でビジュアルを浮かび上がらせてるように思う

すべて映画のシナリオ通りではないが
流れはほぼ同じ 緊迫感や得られる情景もほぼ同じに感じる
むしろ 映画で聞き取れなかった所や観切れてない文字や装束がハッキリ確認できたと思う

物語は 竹馬の友であり親友・心友あった二人が 一方は横暴を極める領主に仕え 一方は国の治安秩序を護る幕府に と別れ その運命を描いたもので 時代劇の傑作と思う

圧巻は戦闘の場面 文も映画も生きてる
二人の決闘シーンは 文では一行にも満たないが 映画では5分位存分に戦い 殺陣の美しさを見せてくれる

二人を支えるそれぞれの武士の一分 その激突 
人の運命とは皮肉なもの・・・
人生とは儘ならぬもの・・・・
人生を彩るのはすべて縁・・・
縁あってこそ人の世は楽しくもあり 悲しくもあり また切ない・・・

と本では語る

本   著者:谺 雄一郎  原案:池宮彰一郎

映画  監督:富永卓二  主役:仲代達矢  準主役:夏八木勲
               脚本:池上金男(ペンネーム:池宮彰一郎)




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