つれづれ写真ノート

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ニコン「D750」発売記念イベント

2014年09月24日 | カメラ

9月25日に発売されるニコンのフルサイズ一眼レフ「D750」。

フルサイズ機の最新型とあれば、注目せざるを得ませんね(ニコンプラザ大阪で)。

D610」(2426万画素)とほぼ同じ2432万画素。

 

 

ボディーの前後の厚みが薄くなり、軽量化、そしてチルト液晶がついたのが特長。

 

ニコンのフルサイズ機では初のチルト液晶。確かに便利。

 

持ってみると手にしっくりくる感じ。

性能はどうなのでしょうか。ショールームの人によると「D810D610 の間」という位置づけでしたが、いまひとつ明確なイメージがつかめないまま。

 

ともかく、9月23日に開かれた「D750発売記念イベント Nikon Digital Live 2014」大阪会場(ハービスホール大阪)へ行ってきました。

(東京会場は9/20、9/21にベルサール新宿で実施)

 

D750発売記念イベント Nikon Digital Live 2014」大阪会場

 

最上段の「D750」を中心にした、ニコン製品のラインナップ展示。

 

「D810」と「D750」の説明カウンター。

 

「D810」と「D750」の両方を試せる撮影体験コーナーが2つあり、これは動く恐竜のコーナー。

 

オジサン相手に恐竜とは… 「夏休みの親子イベントでもあるまいし」とも思いましたが、一応撮ってみました。

チルト液晶を使ったローアングル撮影を楽しめる、というのがミソ。2匹の恐竜の間にあるのは、卵から孵化したばかりの赤ちゃん恐竜。

フム、フム、卵を手前に入れてローアングルから…

 

こちらはモデル撮影コーナー。

やっぱりこちらの方がイイ!

 

ポートレート向きの「AF-S NIKKOR 85mm f/1.4 G」がついた「D750」で撮影。

モデルさんのポーズの変化が速いので連写モード(最高6.5コマ/秒)も試しました。充分使える高速シャッターだな、という印象。

 

超望遠レンズの体験コーナー。

AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」などが並んでいます。

 

AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」をつけた「D4s(たぶん)」を体験。

でも会場内が大変暗い(画像はかなり明るく補正したもの)ので、AFが迷います。はるか向こうの、明るいモデル撮影コーナーに向けると一発でピントが合いましたが… 

こういうプロ用の超望遠は簡単に使いこなせるわけでもない、という感じ。

 

セミナーステージでは、ちょうど鉄道写真家・中井精也さんがユーモアたっぷりの「情熱のインドネシア撮影紀行」で観客を湧かせていました。

いまや名物になっている「線路市場」の写真。

一日2本しか列車が来ない線路上で野菜などを売っています。列車が来る時間になると急いで撤収するそうです。

「なんでわざわざ、こんな場所で商売するんだろう…」と、中井さん。大勢の立ち見ができるほどの人気ぶり。

 

これは自然写真家・高砂淳二さんの「自然の繊細さをすべてキャッチしてくれるD810」。

「D750」の写真ではありませんでしたが、銀河、山岳、海中など世界の絶景写真の数々、すばらしかったですね。撮影方法、データも丁寧に解説。参考になりました。

 

ニコンといえば阿部秀之さん。しゃべりすぎて、喉が枯れ気味なのにもかかわらず「デジタル一眼レフ戦国時代を制す
登場!D750 FXの新しい時代が始まる」のタイトルで熱く語っていました。

 

以下はスクリーン画面から(一部、ゆがみ補正などを施しています)。

「D750」の立ち位置。ユーザーとしては「行動派のハイアマチュア」層を想定しているとのこと。

 

画素数を除いて「D810」の多くの部分が「D750」に継承され、部分的には「D750」の性能の方が上回っていると、阿部さんは強調。

「D810」より「D750」が優位な項目(赤字)。

確かに、AFが-3EVという暗い環境に対応したのは大きいですね。

 

ボディーを薄くできた秘密。

従来はセンサーの基板と統合基板を重ねていたのを、統合基板を「コの字型」にすることで同じ平面上に配置。

 

展示されていた基板の実物がこれ。

 

小型化するためのもう一つの技術、モノコック構造(ニコンのページ参照)。

 

少しでもコンパクトにするための、地味ですが相当な努力だと思います。

 

このほか興味深かったのが、阿部さんが行ってきたタイ工場ルポのくだり。

「D810」「D750」を製造している大工場。現場の責任者はタイ人で、あの大洪水のあとも従業員の9割が戻ってきてくれたとのこと。

「ニコンが好き、この仕事が好きだから!」と言って…

ちょっと泣かせる話じゃありませんか。

 

工場内の風景。右上に責任者(女性)の写真が掲げてあります。

 

レンズ周りの精密作業。

 

工場の食堂。何となくタイという感じがしますね。何千人もの従業員なので、絶えず人がいるそうです。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100

  *撮影体験コーナーで撮った「D750」実写画像は次回に掲載します。