駒込の六義園ライトアップを見たあと、表参道のイルミネーションを撮りに行きました。
事前に歩道橋が2つあるのを確認。歩道橋の上から狙えば、ケヤキ並木のイルミネーションを「16-35mm F4L IS」の超広角で撮れる… と甘く考えて行ったのですが、
ショック!
歩道橋は通行禁止でした。
商店街振興組合原宿表参道欅会と原宿警察署の名前で、
『イルミネーション点灯に伴い、歩道橋上の事故防止の為、点灯中はこちらの歩道橋を通行禁止とさせて頂きます。』
との表示。
あとで、ロケットニュースのこの記事を見たら、2010年から通行禁止措置が取られているそうです。
知りませんでした(大阪人なので… )。
◆「ペリエ presents 表参道イルミネーション 2014 」
歩道橋からの撮影がダメになったことで、モチベーションはガタ落ち。
しかし、気を取り直して撮ってきました(カメラはEOS 6D 、レンズはEF 16-35mm F4L IS を使用)。
表参道を彩るシャンパンゴールドのイルミネーション。
今年のスポンサーはペリエ。点灯は12月1日から 25日まで。明治神宮入口〜青山通り間の表参道 約1km でのイベントで、「ペリエ」カラーの緑LEDによるイルミネーションが3ヶ所設けられています。
両側の並木を入れて撮るには、これが限界。車道に出たらひかれますから…
明治神宮方面へ歩きながらスナップ。
表参道ヒルズの赤い壁面が目を引きます。
ボトルを配したペリエカラーのイルミネーション。
なかなかきれいです。
次は中目黒へ、地下鉄を乗り継いで移動。
春の桜で知られる目黒川沿いを青いLEDで染める、今年から始まったイベントです(11/23~12/25)。
「青の洞窟」スパゲッティの日清フーズが協賛。
(EOS 6D とEF 16-35mm F4L IS に加えて、ソニーのコンパクトカメラRX100を使用しています。画質はいずれもRAW。)。
東急東横線の中目黒駅に着くと、ホームのすぐ下にイルミネーションが。(ソニーRX100)
LEDの青い色が鮮やかで、思わずワクワク。
見物の人出も多かったですね。
並木の青い灯が目黒川に映り、青一色の世界( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。
幻想的で、とても美しいです( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。
目黒川周辺には良いレストランや居酒屋があるとのこと。おいしそうな料理を楽しむ人達がうらやましい。外国人の姿も見かけました( ソニーRX100 )。
撮影したのは5日(金)ですが、その後週末にかけて大勢の見物客が川沿いの狭い道路や橋に殺到。危険なため7日(日)のイルミネーション点灯は中止になったようです。(facebook「Nakameguro News」参照)
すごい人気ですね。これからクリスマスにかけてどうなることか…
◆ああ青色LED ・・・
ここでテクニカルな問題を少々。
日本人研究者3人がノーベル賞を受賞、さまざまな用途で使われる青色LEDですが、デジタルカメラには難物です。
とくにEOS 6D (キヤノンに共通?)では本来の青色に赤紫色がかぶることが多く、いつも頭を悩ませています。
普通に撮ったままの「青の洞窟」。このイベントのイルミネーションは青色ばかりなのに、実際にはない赤紫色が強く出てしまっています。
ソニーRX100で撮ると、EOS 6D よりは青色に近くなります。しかし、完全には赤紫色をなくせません。
光の波長とセンサーの関係なのか、画像処理エンジンの問題なのか、よくわからないところがあります。
この夜も、カメラやスマホで撮っていた人から「きれいに撮れないなあ」「なぜか赤い色になる」という声を聞きました。
ネットでも同じように、青いイルミネーションは「赤紫がかる」という書き込みを良く見かけます。
カメラメーカーから、明確な説明を聞いてみたいですね。
◆DPPで本来の青色に補正する方法
帰宅後、何とかならないかと色々試しているうちに、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4.0」(DPP 4.0)で搭載された「特定色域の色調整」機能を使うと、一応本来の色に近いところまで補正できることが分かりました。
下はその調整を行った画像です。
Digital Photo Professional 4.0で色調整した「青の洞窟」。赤紫色がほぼ消えて現実のイルミネーションの感じに近くなりました。
その方法は以下の通りです。
・「色調整」タブを開く(下の写真=部分)
・ブルーの色域の「H(色相)」を -20 に(一番左に寄せる)
・ブルーの色域の「S(彩度)」を上げる(例では 7 ですが、これは画像の状況に応じて調整)
・パープルの色域の「H」を -20 に(一番左に寄せる)
・他の色域をさわる必要はありません
これで、現実のイルミネーションに近い色になります。
EOS 6D で撮った最初の方の「青の洞窟」の写真は、この方法で補正しています。
当然ながら、キヤノンのRAW現像ソフトなので、ソニーRX100の写真については補正していません。
個人的に見つけた方法で、完璧ではないかもしれませんし、図柄によっては不自然になることもあります。また、ほかにもっと良い方法があるかもしれません。
あくまで一つの体験例ということで…
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・「キヤノン「DPP4.0」を使ってみた」(当ブログ6/27記事)
・『キヤノンDPP 4.0で仕上げる紅葉風景』(デジカメWatch)
・『キヤノン「Digital Photo Professional 4.0」の進化に迫る』(デジカメWatch)
・キヤノンのページ(最新バージョンはDPP4.1)