つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キヤノン「16-35mm F4L IS」で撮る東京(2)イルミネーション

2014年12月09日 | 風景・建物

駒込の六義園ライトアップを見たあと、表参道のイルミネーションを撮りに行きました。

事前に歩道橋が2つあるのを確認。歩道橋の上から狙えば、ケヤキ並木のイルミネーションを「16-35mm F4L IS」の超広角で撮れる… と甘く考えて行ったのですが、

ショック!

 

歩道橋は通行禁止でした。

 

商店街振興組合原宿表参道欅会と原宿警察署の名前で、

『イルミネーション点灯に伴い、歩道橋上の事故防止の為、点灯中はこちらの歩道橋を通行禁止とさせて頂きます。』

との表示。

あとで、ロケットニュースのこの記事を見たら、2010年から通行禁止措置が取られているそうです。

知りませんでした(大阪人なので… )。

 

ペリエ presents 表参道イルミネーション 2014

歩道橋からの撮影がダメになったことで、モチベーションはガタ落ち。

しかし、気を取り直して撮ってきました(カメラはEOS 6D 、レンズはEF 16-35mm F4L IS を使用)。

 

表参道を彩るシャンパンゴールドのイルミネーション。

今年のスポンサーはペリエ。点灯は12月1日から 25日まで。明治神宮入口〜青山通り間の表参道 約1km でのイベントで、「ペリエ」カラーの緑LEDによるイルミネーションが3ヶ所設けられています。

 

両側の並木を入れて撮るには、これが限界。車道に出たらひかれますから…

 

明治神宮方面へ歩きながらスナップ。

 

表参道ヒルズの赤い壁面が目を引きます。

 

ボトルを配したペリエカラーのイルミネーション。

なかなかきれいです。

 

次は中目黒へ、地下鉄を乗り継いで移動。

 

Nakameguro 青の洞窟

春の桜で知られる目黒川沿いを青いLEDで染める、今年から始まったイベントです(11/23~12/25)。

「青の洞窟」スパゲッティの日清フーズが協賛。

(EOS 6D とEF 16-35mm F4L IS に加えて、ソニーのコンパクトカメラRX100を使用しています。画質はいずれもRAW。)。

 

東急東横線の中目黒駅に着くと、ホームのすぐ下にイルミネーションが。(ソニーRX100)

LEDの青い色が鮮やかで、思わずワクワク。

見物の人出も多かったですね。

 

 並木の青い灯が目黒川に映り、青一色の世界( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。

 

 幻想的で、とても美しいです( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。

 

目黒川周辺には良いレストランや居酒屋があるとのこと。おいしそうな料理を楽しむ人達がうらやましい。外国人の姿も見かけました( ソニーRX100 )。

 

撮影したのは5日(金)ですが、その後週末にかけて大勢の見物客が川沿いの狭い道路や橋に殺到。危険なため7日(日)のイルミネーション点灯は中止になったようです。(facebook「Nakameguro News」参照)

すごい人気ですね。これからクリスマスにかけてどうなることか…

 

ああ青色LED ・・・

ここでテクニカルな問題を少々。

日本人研究者3人がノーベル賞を受賞、さまざまな用途で使われる青色LEDですが、デジタルカメラには難物です。

とくにEOS 6D (キヤノンに共通?)では本来の青色に赤紫色がかぶることが多く、いつも頭を悩ませています。

 

普通に撮ったままの「青の洞窟」。このイベントのイルミネーションは青色ばかりなのに、実際にはない赤紫色が強く出てしまっています。

 

ソニーRX100で撮ると、EOS 6D よりは青色に近くなります。しかし、完全には赤紫色をなくせません。

光の波長とセンサーの関係なのか、画像処理エンジンの問題なのか、よくわからないところがあります。

この夜も、カメラやスマホで撮っていた人から「きれいに撮れないなあ」「なぜか赤い色になる」という声を聞きました。

ネットでも同じように、青いイルミネーションは「赤紫がかる」という書き込みを良く見かけます。

カメラメーカーから、明確な説明を聞いてみたいですね。

 

 ◆DPPで本来の青色に補正する方法

帰宅後、何とかならないかと色々試しているうちに、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4.0」(DPP 4.0)で搭載された「特定色域の色調整」機能を使うと、一応本来の色に近いところまで補正できることが分かりました。

下はその調整を行った画像です。

Digital Photo Professional 4.0で色調整した「青の洞窟」。赤紫色がほぼ消えて現実のイルミネーションの感じに近くなりました。

 

その方法は以下の通りです。

 ・「色調整」タブを開く(下の写真=部分)

 ・ブルーの色域の「H(色相)」を -20 に(一番左に寄せる)

 ・ブルーの色域の「S(彩度)」を上げる(例では 7 ですが、これは画像の状況に応じて調整)

 ・パープルの色域の「H」を -20 に(一番左に寄せる)

 ・他の色域をさわる必要はありません

これで、現実のイルミネーションに近い色になります。

EOS 6D で撮った最初の方の「青の洞窟」の写真は、この方法で補正しています。

当然ながら、キヤノンのRAW現像ソフトなので、ソニーRX100の写真については補正していません。

 

個人的に見つけた方法で、完璧ではないかもしれませんし、図柄によっては不自然になることもあります。また、ほかにもっと良い方法があるかもしれません。

あくまで一つの体験例ということで…

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

関連記事

 ・「キヤノン「DPP4.0」を使ってみた」(当ブログ6/27記事)

 ・『キヤノンDPP 4.0で仕上げる紅葉風景』(デジカメWatch)

 ・『キヤノン「Digital Photo Professional 4.0」の進化に迫る』(デジカメWatch)

 ・キヤノンのページ(最新バージョンはDPP4.1)

 ・原宿・表参道.jp