フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ハーフカメラ

2015-11-09 18:40:15 | カメラ

フィルムのハーフカメラご紹介です。

 昭和30年代、ハーフカメラが小学生の間で流行りました。遠足などに持って行って、友達と写真を撮り合ったものです。ボディーも小さく、ほとんどEEカメラ(露出オート)で、シャッターを押せば写ります。フィルムも35㎜カメラの倍の枚数が撮れるので、大変人気がありました。
 当時のハーフカメラと言えばオリンパスPenシリーズで、モノクロフィルムですが、子供にとってはそれなりによく写りました。
 最近ハーフカメラが若い女の子の間でプチブレークしているようで、中古の物がコジャレた文房具店などで売られています。中古品しか無いのですが小物、アクセサリー感覚ですね。 ボディーが小さくてカワイイ、枚数がたくさん撮れてデジカメ感覚で写せる。また画像が電子データでなく、物としてフィルムで戻ってくるのも新鮮に感じるようです。


 混沌の室?から取り上げられた、ハーフカメラを紹介させていただきます。

 左から、フジカミニ(改良品)、京セラのサムライZ2、キャノンダイヤル35、コニカアイ2、ハーフカメラではありませんが、とてもコンパクトな35mmカメラ、ローライ35です。

 

 

 フジカミニの改造品です。
 絞りとシャッタースピードをマニュアルでセットできるようにしました。

 非常に小さいカメラなのですが、とても精巧に作られています。レンズも優秀で、よくうつります。
 現在は、シャッターが故障していて使えません。簡単な構造なので、修理は可能なのですが、放りっぱなしです。



 キャノンダイヤル35です。
 ボディーの下についている円筒形のノブを回してゼンマイを巻き上げます。シャッターを押して写真を撮ると、自動的にフィルムが巻き上げられて、すぐ次の撮影ができます。
 デザイン的にも洗練されていて、今でも人気のあるカメラです。

 フィルムをセットしないとシャッターが切れないようで、現状で稼働しているのか確認できていません。 
 現在、製造されていない電池を使っています。現行品のLR44などをちょっと加工すれば使えると思いますが、電圧が1.3Vと特殊なので、それまで合わせようとすると市販のボタン電池アダプターを購入したほうが良いでしょう。でも、数千円します。

 

  ローライ35です。
 このカメラは非常にコンパクトに作られていて、まるでハーフカメラのように見えますが、35mmフルサイズのカメラです。
 露出計が内蔵されていて、その針に合わせてボディー前面にある左が絞り、右がシャッタースピードのダイヤルで露出をセットします。レンズはテッサー40mmf3.5が付いていて、非常にシャープです。 
 小さいですが重くて、存在感のあるカメラです。

 

 京セラのハーフカメラ、サムライです。ズーム比が異なるいくつかの種類があります。ズーミングリングは指先のスライドスイッチで内蔵されているモーターによりおこないます。
 京セラは、以前ドイツのツァイスと技術提携していてコンタックス一眼レフカメラやそのレンズも作っていました。
 とても良く写るカメラで、ハーフとは思えない写真が仕上がります。さすがツアイスのレンズです。デザインも斬新で、まるでDVD動画撮影カメラのようです。

 

 コニカアイ2です。
 オリンパスPenシリーズと同じくらいのコンパクトな大きさカメラです。
 レンズはコニカの名玉ヘキサノン32mmf1.8が付いていて、カラーバランスの良い非常にきれいな写真が撮れます。
 露出はEE(オート)で、距離合わせだけマニュアルで行います。

 

 

 他にオリンパスPenEE3(これは貸し出し中)、Pen-D、D2、フジカドライブ、コニカレコーダー、リコーオートハーフなどもあったはずなのですが、取り出しやすい戸棚の中には見つかりませんでした。見つけ出したら、またご紹介いたします。


 これらのカメラは製造されてから数十年たっており、すべて中古品でしか手に入りません。何処か調子の良くない箇所があったりしたら、それらを修理してから販売されるので、それなりの価格になってしまいます。

 昔ハーフカメラが発売されたころは、フィルムの品質も今に比べると良くありませんでした。フィルムサイズは35㎜カメラの半分で、これを引き伸ばしてプリントするので、写した写真は鮮明なものにはなりませんでした。それでハーフカメラでは良い写真は撮れない、という評価でした。


 現在のフィルム、日本では富士フィルムしか製造していませんが、これを使って撮影してみると、以外に良く撮れてビックリします。手軽にデジカメ感覚でフィルム写真が撮れるのにも、新鮮な刺激を受けます。プリントされた写真の仕上がりも、デジカメとは一味違ったものになります。

 これらのハーフカメラで撮った写真をアップしていないので、もう一つ実感がわきませんね。フィルムスキャナーがあるので、データ化すればよいのですが処理に時間がかかり結構面倒で・・・すみません。

 さて次は、ペリカンとモンブランの万年筆を探していたら、パーカーが結構ありました。パーカー万年筆は、小学校の頃からあこがれていたもので、いつの間にかたくさん集まって来ていました。そのパーカー万年筆をアップします。

 

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