フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

大判カメラのジナーで撮った手賀沼の写真

2015-11-11 00:49:11 | 写真

重いジナーを持ち出して、我孫子市の手賀沼公園で写真を撮りました

 手賀沼の水辺の写真を撮りに行きました。カモがたくさん渡ってきています。ハクチョウは、手賀沼に周年居ついています。数年前に、子供を連れて水辺をゆっくり泳いでいるところを見かけました。コハクチョウです。と言っても、そばで見るととても大きいです。ハクチョウの子どもは、つまり・・・いわゆる「醜いアヒルの子」と言うことになる訳ですが、けっして醜くはなく、とてもかわいかったです。
 で、ハクチョウの話しではなくて、大判写真の話しです。

 

 レンズはローデンシュトック135mmf5.6です。広角のフードを着けて撮ったのですが、周辺がケラレてしまいました。スキャナーで撮ったら暗くなりました。でも、コクのある表現をするレンズです。

 

 レンズは、シュナイダーのジンマー180mmf5.6です。4×5の標準レンズで抜けの良い素直な写りをします。逆光気味だったので、ハレ切(レンズに太陽光が直接当たらないよう影を作る)をしたのですが、コントラストが悪く少々ハレッぽいです。

 

 近所に住んでいる人がパン屑などを持ってきて、水鳥たちにあげています。岸側には、スズメやハトなども集まって来ています。鳥たちは餌をくれる人をちゃんと知っていて、私などが沼岸に行っても、まったく無視されます。結構、賢いです。
 ハクチョウの子どもは、いません。産卵は、春先だったと思います。

 

 4×5のリバーサルフィルム、フジのプロビア100です。小型のライトプレートに載せてピークルーペでピントの具合を確認します。

 現場では遠景にピントを合わせたつもり、ピントガラスにルーペを押し付けて確認したのですが、少し手前に来ているようです。f22まで絞ったので、ごく近いところを除いてパンフォーカス状態かと思ったけれど、大判レンズの被写界深度は意外と浅いです。

 レンズは、シュナイダーのジンマー180mmf5.6です。この写真は露出がややオーバーで、もう半絞りして良かったと思います。リバーサルフィルムは、露出計の値より半絞り程落とした方が、色が良く出ます。

 視野の狭いピークルーペ(22×)で見ていると、その中にいろいろなものを発見します。
 カモも何種類かいること、オオバン(手賀沼の鳥)がかなり混ざっていて、その目が赤いこと、ハクチョウの足が灰色のこと、ハトが水鳥に混じって、泳ぎはしないけど水に入いること・・・などなど。
 そして遠景の沼の畔のベンチには、自転車で来たおじいさんが腰かけて沼を眺めていること、別のベンチではお腹の大きな妊婦さんが一人すわって、やはり沼を見ていること、2人の女の人が小さな犬
(チワワ)を連れて立ち話をしていること、少し盛り上がった芝生の土手の向こう側に、幼稚園児の黄色い帽子がたくさん見えること・・・などなど・・・など。
 大判の写真には、このような楽しみ方もあります。(決してストーカーでは、ありません。)写っているものや人の生活までもが、見えてきます。
 4×5のフィルムは、35㎜に比べ、情報量が格段に多いです。フィルムを見ても感覚的にそのことが感じられ、仕上がったプリントには大きな違いが表れます。
 写真はパソコンなどの電子画像でなく、やはり紙に大きくプリントして見ることで、さらに多くの発見があり認識が改まります。

 

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コメント
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