バカラのショットグラス、タリランドとキング・オブ・スコッツ17年です
キング・オブ・スコッツ(King ob Scots)17年陶器ボトル入りが手に入りました。陶器のボトルは、ウェッジウッド製です。同じく陶器製の蓋が付いていたはずなのですが、ありませんでした。
古酒です。コルクの栓はボロボロで、コルク抜きを使って開けようとしましたが、砕けてしまってボトルの中にコルクの屑が入ってしまいました。
ウィスキーの瓶詰されてから何年も置かれたものは、ワインのように熟成が進む訳ではないのですが、上手く保存されていると味がマイルドになって香ばしさも増し、これが結構いけるのです。
戦後、海外旅行のお土産でスコッチ、ブランデーがたくさん日本に持ち込まれました。それをもらったお父さんたちは、何かステータスのようにサイドボードに飾って、決して飲みませんでした。
そのようなお酒が、今、市場に出回ってきています。
このスコッチも、古酒独特の甘さと香ばしさが増して、なかなか美味しくなっています。ただ、濁りが出てしまっているのが気になります。しかしこの濁りは、醗酵した麦汁を蒸留したとき一緒に析出された香り成分や、貯蔵されている時に溶け出した樽の香り成分などで、特に味に影響を与えるものではないようです。
ボトルの裏には、No.が振られていています。”854”です。1980年頃から製造されています。
バカラのショットグラス、タリランドです。グラスの縁が曲線を描いて外側に広り、それが下唇に滑らかにフィットして抜群の飲み心地です。
現在、このデザインのグラスは作られていないと思います。スコッチは、やはりバカラで飲まないと。良いグラスで飲むと、酒が格段に美味くなります。
少し、濁りがあります。
コーヒーのペーパーフィルターで濾してみました。ペーパーには紙の匂いが付いていますので、酵素で漂泊してある匂いのほとんどないものを一度湯通ししてから、使います。
(コーヒーを淹れる時も、同様の処理をすることで、美味しいコーヒーができます。)
壊れてボトルの中に入ってしまったコルクの大きな欠けらや、細かいゴミのような欠けらも一緒に濾過できました。
クリアなウィスキーが抽出できました。味や香りも全く変わっていません。結局濁りは、見た目だけの問題のようです。
ちなみに高級なスコッチは、ほんの少しヴィッテルなどの硬水を加えて常温で飲みます。ストレートより、味や舌触りが滑らかになり、香りも立ち上がってきます。
ウィスキーの古酒、そんな呼び方は無いと思いますが、非常にお勧めです。
バカラのグラス、まだ他にもあります。また、ご紹介いたします。
~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~