横須賀総合医療センター心臓血管外科

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バルバン

2020-06-09 00:08:54 | 心臓病の治療
 バルパン。循環器領域では大動脈内バルーンポンプのことをさします。バルーンとポンプ(パンプ)からとってバルパンと称しています。バルポン、とはいいませんね。心臓血管外科手術では、特に虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術の際、虚血が重症であったり、心機能が悪くて心拍動下バイパスの吻合の際の心臓脱転に耐えられない症例に対して、術前に設置したりします。手術中に「バルパン成人」って言ったらスタッフにウケました!

 このバルパン、大腿動脈から径カテーテル的に下行大動脈に設置し、この位置で細長いバルーンを心拍に同期して拡張、収縮を繰り返します。拡張期に膨らませ、収縮期にしぼませる。拡張期に膨らませることで、拡張期圧が上昇し、冠動脈血流が増加します。また血圧をあげて循環維持にも役立ちます。
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