横須賀総合医療センター心臓血管外科

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右小開胸アプローチによる大動脈弁置換術の痛みはどのくらい?

2020-06-24 17:35:53 | 大動脈疾患
 最近の弁膜症手術の多くは右小開胸アプローチでの小さい創で行うことが多くなっています。横須賀市立うわまち病院では大動脈弁置換術の約6割で右小開胸アプローチを採用しています。
 胸骨正中切開の手術と比較して、側方開胸の手術は胸骨を切開しないので術後の呼吸不全がきたしにくく、回復が明らかに早いうえ、出血が少なく術後の循環、呼吸も安定してることを多い為、術後管理する側にとっても手がかからない患者さんが多いです。
 しかしながら肋間神経は、正中にある胸骨を支配する神経よりもたくさんあるために痛みを強く感じる可能性があります。そのため肋間神経ブロックをしたりして痛みを少しでも軽く済むような処置をしておりますが、痛みがゼロという訳には行きません。痛みは若い患者さんほど強く感じる一方、80歳以上の患者さんなど高齢者はあまり痛くないとおっしゃることがほとんどです。
 30代の患者さんで、右小開胸アプローチで大動脈弁置換した患者さんに聞いたところ、以前に経験した上腕の骨折の時と同じくらいの痛みだ、とおっしゃっていましたが、痛み止めの内服薬を変えたところ、痛みが消えて笑顔が出てほっとしました。時間とともに痛みは軽くなると思いますが、患者さんによって痛み止めの効き具合や、種類も違うのが現状ですので、その患者さんに合う痛み止めを探して適切な処方をすることが重要です。
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