横須賀うわまち病院心臓血管外科

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大動脈検診

2018-03-05 15:27:42 | 医療
胸部大動脈瘤や腹部大動脈瘤は、破裂前で無症状でも検診などで偶然見つかることがある疾患です。逆に症状が出現してからでは、いわゆる破裂してからでは、病院までたどり着けず、救命できない可能性が高い疾患です。なおさら、無症状の未破裂のうちに動脈瘤を発見し、破裂予防の処置(手術)をすることが重要です。
 65歳以上の男性の1%に腹部大動脈瘤が見つかると言われ、特に高血圧、高脂血症、肺疾患、喫煙者などに多いとも言われています。過去に秋田県大森町の一般住民検1000人に対して腹部大動脈検診を超音波検査で、行ったところ、約1%に何らかの異常が見つかり、手術適応がある方も見つかりました。腹部大動脈瘤に関してはCTや超音波検査で、胸部大動脈瘤に関してはCTで早期発見が可能です。CTでは他に肺がんや膵臓癌など一般の検診では発見不可能な疾患も早期に発見できることもあります。ある程度の年齢になったら、人間ドックなどで2~3年に一度は検査してもらうといいと思います。
 横須賀市立うわまち病院でもそうした大動脈疾患の早期発見に関する相談も外来でしています。
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