横須賀総合医療センター心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

Rainbow

2021-08-03 16:08:50 | その他


蒸し暑い日々が続いておりますが、今朝方土砂降りの中を出勤です。その直前は、横須賀湾に虹がかかっていたのですが、天気が変りやすい今日この頃です。
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新型コロナウィルスワクチンの副反応

2021-08-03 06:48:24 | その他
 mRNAワクチンは今までの抗原を接種するだけのワクチンよりも遥かに有効性が高い一方、いわゆる効きすぎて、副反応も強く出ます。痛み、発熱などが高頻度で出現するのもそのためと思いますが、この副反応の主原因は炎症です。炎症に伴って血栓症が起きたり、心筋炎の可能性も指摘されています。
 その意味で強い副反応には抗炎症作用のある薬剤をあらかじめ内服することが過剰な副反応を軽減する可能性があり、また、抗凝固薬を内服中の患者さんは血栓症の副作用が起きないという意味で安心して接種できると個人的には思っています。

 筆者もワクチン二回目接種後数日して、今までの人生で経験したことのないような著しい倦怠感を自覚しましたが、とにかく抗炎症薬を内服しながら水分摂取を多くして一晩しっかり休んだところ軽快しました。これってワクチンの副反応だったのではないかと思っています。
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新型コロナウィルスワクチンの優先接種対象

2021-08-03 06:33:24 | その他
 新型コロナウィルスワクチンが高齢者において進んだため、第5波の感染拡大しているさなかにおいても死者は一日数人と一時毎日100人規模で死亡していたのと比較すると激減しています。ワクチンの有効率9割というのは、死者を減少させる効果も9割あると言っていいのではないでしょうか。しかしながら、いまだにワクチンを打ちたくない、という人がしばしば遭遇します。その中で、ハイリスクのグループに自分が入るのでワクチンを打つのは危険と勘違いしている年配の方がかなり多いのは驚きですが、事実です。
 テレビの報道を間違って受け取ってしまった結果でしょうか・・・。

 ハイリスクグループは優先的に接種するグループになりますので、高齢者、基礎疾患を持っている人、太っている人が優先的に接種する必要があり、これによって新型コロナウィルスに感染した場合に入院する必要性が小さくなり、死亡するリスクも小さくなります。

優先的な接種の対象は

1. 以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
1. 慢性の呼吸器の病気
2. 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
3. 慢性の腎臓病
4. 慢性の肝臓病(肝硬変等)
5. インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
6. 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
7. 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む。)
8. ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
9. 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
10.神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
11.染色体異常
12.重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
13.睡眠時無呼吸症候群
14.重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援
医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している(※)場合)
(※)重い精神障害を有する者として精神障害者保健福祉手帳を所持している方、及び知的障害を有する者として療養手帳を所持している方については、通院又は入院をしていない場合も、接種順位の上位
に位置づける基礎疾患を有する者に該当する。

2. 基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg。

是非、勘違いすることなく、積極的にワクチン接種を受けてほしいものと思います。
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縫合糸の緩みにはCor-Knotによるリカバリーショット

2021-08-02 14:54:36 | 弁膜症
https://blog.goo.ne.jp/gregoirechick/e/403b2308e5b4ce7505f4f484ba72bc52
の続きです。

【背景】自動縫合結紮器であるCor-Knotは縫合糸結紮の時間的短縮だけでなく、結紮困難な部位においても確実な結紮を可能にする画期的な手術器具である。
【目的】Cor-Knotの応用した使用方法として、結紮した縫合糸が緩んでしまった場合のリカバリーショットとしての使用方法を紹介する。
【基本的手技】Cor-Knotは、弁置換術及び弁形成術などに使用する純チタン製のクリップと専用のアプライヤである。縫合部位に配置した非吸収性縫合糸を、アプライヤに取り付けたクリップによってクリンプして固定し、余剰な縫合糸を切断することが可能であり、本品を使用することでノットプッシャーを使用することなく外科医の指が届かない部位の縫合糸結紮が可能となり、結紮に要する時間を有意に短縮出来る。
【縫合糸が緩んだ場合の使用方法】縫合糸の結紮が緩んでしまった場合は、縫合糸を牽引すると結紮点が浮いてしまい、その下に三角形の空間が形成されるが、この浮いた部分をCor-Knotのクリップが結紮点を超えて三角形の空間を潰すように挿入してクリンプして固定することで増し締めされるような形で緩みをとることが出来る。
【症例呈示】右小開胸アプローチによる大動脈弁置換+僧帽弁形成術において、大動脈弁縫着の際にバルサルバ洞が狭くて指先が入りにくい場所で用手的に結紮した縫合糸が2カ所で緩んでしまい、一カ所は縫合をほどいて結紮しなおしたが、もう一カ所は縫合がほどけにくいためCor-Knotで締め直した。他の縫合糸はノットプッシャーを使用し、緩み無く結紮出来た。
【考察】縫合糸が緩んでしまった場合の対処として、追加の縫合糸をかける、結紮をほどいて結紮しなおすなどの対処があるが、一度人工弁を縫着した後に行なうことは技術的に困難であり、追加針をかけることは人工弁損傷のリスクもある。大動脈遮断解除した後に弁周囲逆流などの所見を認め、再遮断しての観察で発覚する場合もある。こうしたトラブルや手術時間の延長を最小限に抑えるための方法としてCor-Knotによる増し締めが有効である一方、デバイスが保険償還出来ないというコスト面の弊害もある。この方法はMICSアプローチのみでなく、正中切開のアプローチでも有効であり、知っておくべき裏技である。
【結語】縫合糸の緩みにはCor-Knotによるリカバリーショットが有効である。
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