ヘンな事件が起きた・・
3車線の道路の真ん中車線で車がハザード点滅させて
止まっていた。
故障の様子、後ろは渋滞。
ウサギ仮面、何とかせねば・・・
今こそ一偽善のチャンス!!! と・・思った。
車を安全な場所に止めた、
ここでウサギ仮面が怪我でもしたら馬鹿らしい。
仕事で使うヘルメットで武装して車を降りた。
故障車に歩み寄り車の運転手に声掛けた。
「歩道まで押します、
Nにしてハンドル操作して下さい」
運転席の男がウサギ仮面の顔を見つめて言った。
「 〇〇さん? 」
なんでこの男、ウサギ仮面を知っているのか?
私はそんな有名人ではない・・・
男の顔をみて思い出した。
この男、昔の同僚、
その当時、仕事上のいやがらせや、妨害を受けたことがある。
この男に散々な目に逢わされた経験がある。
ウサギ仮面・黙って車を歩道まで押した。
男は、申し訳なさそうな声でいった。
「ありがとうございました。助かりました」
ウサギ仮面、ニッコリ微笑んで、無言で立ち去った。
ウサギ仮面!!! カッコイい!!!!
自分で自分に酔いしれた・・
私は彼を助けたのではない。
結果として・・巧妙な仕返しに成功しただけのことである。
今でも、この事件を思い出すと
ニヤリと笑ってしまう。
最大限に痛快な出来事だった・・・