名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

白ウサギの仏教解釈

2016-11-13 | 宗教

写真・・・名古屋の白ウサギの菩提寺・・・

仏教は膨大な数の経典が存在します、
小乗仏教、大乗仏教、すべて合わせると、
7千巻以上の
仏典が存在すると言われています。

小乗仏典 とは、
原始仏教経典 とも呼ばれています。
これは、釈迦が直接弟子に伝えた教義です。
『阿含経』がその代表格の経典です。

大乗仏典 とは、
出家信者のみを対象とせず、
在家信者( 一般人の信者 )にも
仏教を広めるために書かれた経典です。

代表的な経典としては、
『 維摩経 』 『 般若心経 』 
『 華厳経 』 『 法華経 』
などが挙げられます。

因みに、私には二人の子供がいますが、
この二人の名前には、「 維摩経 」の 
「 ユ・イ・マ 」という音が二人の子供に
分散して混ぜられています。


仏教と一口に言っても、
これほどの種類の経典が存在しています。
これらの経典は、それぞれ独特な個性を持っていて、
どの仏典が、
釈迦の説いた仏教、釈迦の本意を記した経典
なのか特定する事は
不可能に近いとも思われます。

そんな背景のなかで、親鸞は、

「  大無量寿経  」
 ( だいむりょうじゅきょう )」

こそが、釈迦の真意を伝える経典
であると断言しました。

『大無量寿経』の閉めくくりには、
このように記されています・・・・

「 やがて、法華経 など一切の経典が
滅尽する日が来るかもしれないが、
この『大無量寿経』だけは永遠に残り、
必ずや、すべての人々を絶対の幸福に
導く事ができるでしょう・・ 」

『大無量寿経』が説くところの教えとは、、
「 阿弥陀仏の本願 」です。
ならば、その「 阿弥陀仏の本願 」とは?

ここが肝心であるはずですが、
大無量寿経を読むと分かると思いますが、
その肝心な 「 阿弥陀仏の本願 」を
具体的な言葉で、分かりやすく説明している
訳ではありません。

「 極楽浄土に生まれたいと願う者は皆、
仏になることが約束され、
阿弥陀仏の名号を聞信し喜び、
心から念ずれば往生が定まる 」

大無量寿経のこの記述が、 
「阿弥陀の本願」 
を説いている部分であると思いますが、
サッパリ意味が分かりません。

「 ただ、ひたすら南無阿弥陀仏と唱えなさい 」
と言う言葉にしか取れません。

このこ言葉をそのままに受け取れば、
大いに矛盾があります。

この説明で納得できる訳がありません。

私は親鸞聖人を尊敬している人間ですが、
親鸞の言動が ‘ 絶対 ‘ 
だとはおもっていません。
親鸞という人物を通して、真実を
知りたいと思っているだけです。

当然のことながら・・
親鸞が7千巻以上の仏典をすべて
読破する事は不可能であると思います。

にもかかわらず、
親鸞が「 大無量寿経 こそが最高の経典である 」と
断言されています。
この言葉は尊重すべきだとはおもいますが、

理屈で考えてみると、
大きな無理があるように感じられます。

原始仏教である、『阿含経』には、
「諸行は無常」
「移り変わるものは苦しみである」、
「諸々の存在は無我である」
と記さています。

「大乗涅槃経」には、
「一切衆生悉有仏性」
(全ての衆生は仏となる可能性がある)と
いうような事が説かれています。

「大無量寿経」には、
『阿弥陀の本願』のみが説かれています。

この膨大な仏典のなかで、
『釈迦の本意』 を説いた仏典はどれだ????

私が思うに・・・

この答えは永遠に出す事が出来ないと思います。

なぜなら・・・
どの経典も、間違った事は言っていないからです。

「 間違った事 」は言っていないが、
「 違った事 」を言っているに過ぎない。
?????? 意味分からん・・・・
とお感じのことと思いますが・・・・

夏目漱石がイイ事、教えてくれました・・・

漱石、英語教師時代のエピソード・・・

生徒が "I love you"を
 『 我君を愛す 』と訳しました・・・・

このとき・・・漱石は言いました、

「日本人はそんなことを言わない。
月が綺麗ですね、と訳しなさい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これが、
「 間違った事は言っていないが、違った事を言っている 」
という意味です。

「 "I love you"  」 も  「 月が綺麗ですね、」 も
言葉は違うが、意味は同じ、
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