ところで値上げ申請中に電力業界の不祥事が続発した。
大手電力では社員らが、カンニングをしていた。
子会社の送配電会社等が持つ競合する新電力の顧客情報。
それを不正に入手し、一部は営業活動に使用。
また、「お互いのエリアの客には手を出さない」。
そんなカルテルも、公正取引委員会から指摘される始末。
不祥事続きの電力会社の値上げを、そのまま認める。
すると今度は、批判の矛先が経済産業省に向けられる。
だから再計算で圧縮する展開になったとも言われる。
ところで今回値上げの圧縮幅は、各社バラバラ状態。
それは、エネルギー源に秘密があるそうな。
圧縮幅が最大だったのは、東京電力でマイナス11.7ポイント。
一般的な家庭のモデル料金は、現行の9,126円。
それが11,737円に上がる計算だった。
しかし再算定したら10,684円となり、1053円の圧縮。
東電の圧縮幅最大理由は、「LNG=液化天然ガス」頼み。
ところが直近3か月は、LNG価格が下がった。
そのため、値上げ幅を抑えられたそうな。
一方、石炭頼みの電力会社は、石炭価格が上昇。
値上げ幅が拡大したのは、北陸電力だという。
電力の価格には、難しい問題が内包しているようだねぇ。