全国の郵便局約2万4,000のコストは、増加傾向が続くらしい。
郵便物を住所ごとに仕分けする作業を機械化。
あるいは、配達ルートを自動で作成するシステムを活用。
そんなことで効率化は進めていると言う。
だが、郵便事業の営業費用の3/4は人件費が占めるようだ。
23年春闘では、物価高に伴い月4,800円の基本給底上げを実施。
だが、事業の効率化だけで人件費をカバーするのは難しいよう。
配達に使う車やバイクの燃料費の高騰もコストを押し上げ。
結果、日本郵便の郵便事業の営業損益は・・・。
22年度に211億円の赤字に転落。
試算によると、現状の料金のままだと・・・。
28年度に赤字は3,439億円に膨らむそうな。
でも24年10月には、こんな値上げもしたいようだ。
84円の封書を110円に、63円の葉書を85円に値上げ。
そうやっても、25年度に67億円の黒字を計上するだけ。
郵便事業は、26年度に再び400億円の赤字に転落する見通し。
それ以降も赤字幅は拡大し、28年度には1,232億円に達するとか。
1994年の料金改定では、3年間は赤字が生じない。
そんな値上げ額として、62円から80円に改めたよ。
だが、今回は1年しか黒字を確保できない計算。
このため総務省は短期間で再度の料金見直しも視野に入れる。
だが、昨年暮れの審議会の会合では、こんな景色。
国がデジタル化の旗を振れば・・・。
想定以上に郵便物が減る可能性がある。
感情からすると3割アップは大きい等など。
美しい国は、安い料金で全国一律の公平なサービス。
それを維持するため、抜本的な制度の見直しも検討すると言う。
でもねぇ、郵便サービスは、こんな経緯があるよ。
2021年10月に土曜日の普通郵便などの配達を廃止した。
結果、配達日数が延びる等など、サービスが低下。
企業として、郵便局員の負担軽減や経営の効率化。
それを図りながら、郵便事業を維持すると言うが・・・。
とてつもない難題にどう対処するのかねぇ・・・。