織物の柄データ、紋紙。
なんでもないただのボール紙に開けられたいくつもの穴。
柄を出すためのデータで、プログラム。
穴の場所が一つでも違えば、帯柄は崩れて傷物です。

織機の横に垂れ下がる紋紙。
「いったいこれは何ですか?」と、よく尋ねられます。
「紋紙といって、柄を出すための柄データなんですよ。」
と、最初の一言は、いつもこれ。
でも、そう言われて、ピンとくる方の方が少ないですよね。
もっと上手な説明ができると良いんですけど
一生懸命、説明すればするほど、こんがらがってしまいます。
経糸(たていと)の間に、緯糸(よこいと)を一本入れる度に
ガチャン、ガチャンと、頭の上でこの紋紙が入れ替わって、柄を生みます。
今回の帯に使う紋紙の数は、420枚。
その中で、幾つかの間違いを見つけて、直して、試し織り。
それを繰り返して、今度こそ!
今週中には本番です。