野菊・・・多分、これはヨメナ。
道ばたや野っぱら、歩けばどこにでも咲いているような花です。
父が道ばたから摘んできて、こっそり庭に植えて根付かせた野菊の花。
「可愛かろうが、俺、一番好きっちゃん。」と
小さな花を指して、にこにこ顔。
好きなのか、憧れなのか、野菊を手に入れて嬉しそう。
いつもなら、気に入った花があると
小瓶に差して、その辺にポイと置く父なのに
この野菊だけは、「摘むのが可哀想だから。」と、咲かせています。
確かに可愛らしい花です。
でも、ほっとくとはびこる雑草なので
はびこらない程度に、こっそりと引っこ抜く母。
でも、父のために少しだけ。