無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

忍者寺界隈 6/14

2015-11-02 20:29:41 | 建築・都市・港

バスでホテルを出発し、忍者寺に向かう。しかし幾分離れた極楽寺の駐車場にバスは停まる。歩くのが楽しい私とは違い、足が支障があるIさんには気の毒だ。

金沢の町は、どこでも素敵な古い木造建築がある。

石垣が面白いなと思う。この界隈は何処にでも寺がある。いわゆる寺町なのだろう。

石は本物だが、貼り付けた物ではないかとの批評有り。

忍者寺に着く。朝一番の予約だが、人で一杯だった。

見た目は平屋建てに見える。しかし4層もの入り組んだ階を持つ。内部は撮影禁止である。

通称忍者寺と呼ばれ、Google Mapでも忍者寺と書かれている。正式には加賀百万石祈願所の妙立寺(みょうりゅうじ)と呼ぶ。忍者が住んでいたこともない。加賀三代藩主・前田利常が寛永20年(1643年)に金沢城近くから移転させた。徳川幕府が城の建設などをあーだこうだと難癖をつけて禁止した頃であり、逆らえば藩のお取りつぶしも免れ無かった。実は出城としての機能を持つ。

寺町の中に構えると言うことは、金沢城の守りの一旦としての位置を保つ。しかし、世は徳川の江戸時代に入り戦は無くなった。隠し階段や隠し部屋、落とし穴など工夫を凝らしたが、一度も攻められる事はなく現在でも残っている。

ここは外部なので撮すことが出来た。階段の蹴上げ部分に障子紙が貼ってある。その裏側には廊下があり、階段を使って賊が入った時には槍で突くことも出来た。建築に携わる者には楽しい仕掛けが沢山あった。

オリーブに実が着いていた。

寺カフェだそうだ。

酒を呑んでいる所がすっかりお見通しのBar。楽しそうである。

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金沢21世紀美術館 7/14

2015-11-02 20:19:16 | 建築・都市・港

兼六園近くの金沢21世紀美術館である。キャパシティが大きすぎて、全体が入らない。

ご存じ、妹島和世/西沢立衛の設計である。大きな円形の平面の中に、光庭を設け、大きな硝子の壁面で構成されている。

外壁は何処まで追いかけても硝子である。 

 この庭にあるプールの下に部屋があるそうだが、入る事は叶わなかった。

時間の関係で、全部を回ることが出来ず、しかも走り回って建物内を見学する。 

 

 

 

 

 緑の壁面が中庭に建っている。

 金沢らしい壁面。椅子もまたおそろいである。

 油圧のエレベータ。地階に行き着く。

 階段を降りてみる。

 市民ギャラリーがあった。

市役所側入り口

 入って遊べるオブジェ。

 

雨が降ったり止んだりの空模様だった。 

 

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鈴木大拙館 8/14

2015-11-02 20:09:14 | 建築・都市・港

無理に頼んで、兼六園のコースを外れ、近くにある「鈴木大拙館」に向かう。この建物は酒田の土門拳記念館でも有名な谷口吉生氏の設計である。

玄関へと向かう。

奥に背の高い思想空間の建物が見える。

玄関ホールに入って向かいに庭があり、受付は右側に、本棚には作品集も並べてある。

中央の廊下を外れ左に回ると、小さなライティングテーブルがあった。

この空間の取り方が心憎い。

さらに進むと池が見え、左に回って思想空間に入る。

 

四方に開口部がある四角い部屋であるが、天井の高さといい、この外の明るさと対比をなす暗さに落ち着きを覚える。確かにここにいてぼんやりと思考を巡らすのにうまい空間である。

テラスに出る。

この辺りの見せ方は、彼一流の得意技である。左の水面に水紋が見えないだろうか。

雨樋代わりのチェーンがここだけ無く、ポトンポトンと落ちる水滴が美しい水紋を作っている。これも雨が降ったお陰で見ることが出来たのである。

水紋が見えたのはここだけで、他の隅ではチェーンがあるためにランダムな水の散らばりとなっていた。

さて、中央の廊下を通り、奥のギャラリーに向かう。左側の壁の下にはフットライトが、右側には1箇所の開口部があり、光の使い方がさすがだった。

こちらの空間からは、玄関ホールの正面からの庭が堪能出来る。

まるで浮いているような天井。細かい収まりは、参考になる所だらけである。この多分鉄筋を使ったであろうルーバーも面白い。

ギャラリーは基本的に撮影禁止である。この部屋から見える庭を撮させて貰った。見物人が多くてなかなか入れない。

外のテラスに出た。

この屋根の薄さはどうなっているのだろう。

デティールが見たい。

私個人の意見としてだが、21世紀美術館とはレベルが違うと思った。並べるのは気の毒な気がする。この鈴木大拙館の方が遙かに上である。もっとも、妹島和世/西沢立衛の美術館の作品では、21世紀美術館よりも十和田美術館の方が空間のデザインにしても上のように思う。金沢を訪れたら見逃してはならない建物だった。

また、金沢の街中には、谷口吉生と父親である谷口吉郎の作品も散らばっていると言う。谷口親子の作品群を見て回るのも、建築を囓っている者には、涎が出るようだ。

 

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兼六園界隈 9/14

2015-11-02 20:08:09 | 建築・都市・港

バスの駐車場に急ぐ。

レトロバスが可愛い。

西浦神社

兼六園側の石垣

金沢城の石垣は見事である。

金沢城。実は一度も入った事が無い。

土産物屋が並んでいた。

その街を横目に坂を下る。

土産物屋の並びには不釣り合いなほど、素敵な空間が奥へ延びていた。

坂を下り終わったら、右に曲がり駐車場へ行く。

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近江市場 10/14

2015-11-02 20:08:08 | 建築・都市・港

何度か金沢に足を運んだ事があったが、時間の都合でこの近江市場を見ることが出来なかった。念願の市場である。

閉店した店の前を通った時には、こんなに大きな市場とは気がつかなかった。

たこ足のように、通路は延びていた。

この蓮根は加賀れんこんらしい。実は加賀野菜が見たかった。

ほらほら出てきた。

この真っ赤なカボチャはどうだろう!!話の種に買って来れば良かったと思っている。上に並んでいるキュウリも直径6-7cmもあろうかの太いい物だった。

蟹は残念ながら新潟産らしい。

マツタケは国際色豊かだった。

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東茶屋町 11/14

2015-11-02 20:07:19 | 建築・都市・港

百万石の城下町金沢は独特の文化を持ち、花街もまた賑やかである。今もなお、一見さんお断りだそうで、格式の高さは京都とも違う。

町並みを撮したり、店に入ったりと時間を過ごしたが。

ここで、案内の人がついた一団のそばに寄ると、様々な説明を聞くことが出来た。この格子戸にも仕掛けがあり、右側の戸の左上は、内部からこの部分だけ開け閉めが出来るらしい。

単に町並みが綺麗で観光して歩くのでは無く、きちんとした建築の案内人がいると、何倍もの収穫を得ることができるのだろう。

この建物は見番である。芸子さん達の事務所になっている。

2階からは三味線のお稽古の音が聞こえてきた。酒田の台町もこんな時代があったんだと思い出す。

伝建地区に選ばれると、どの辺りまで気を使わねばならないのだろうか。私はこの3階建ての店で地酒(手取川と天狗舞)を手に入れた。

 

 

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山代温泉 12/14

2015-11-02 20:07:00 | 建築・都市・港

金沢を後に、山代温泉に向かう。金沢近辺は宿泊する施設が一杯なのだそうだ。

思えば、不思議な旅行だった。時々雨にたたられたが、バスに乗ると雨、外に出ると晴れる。強烈な晴れ男か晴れ女が一緒に居るに違いない。

山代温泉の宿は、温泉の手前にあり、町を散策するにも不便だった。地図に面白そうな名前の付いた広場があったが、単なるコンビニの駐車場の延長で何も無く、軽い散歩を行っただけだった。

宴会のお品書き

濃い赤の食前酒のサンザシ酒は香りと味とも美味しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食と温泉を楽しむ。

ついでに朝食。

 

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黒部のトロッコ電車(長いよ)13/14

2015-11-02 20:03:52 | 建築・都市・港

 

最終日は、朝からお天気が良かった。立山連峰が美しく見える。近づくに従って、見かけの標高は低くなっていく。

 

朝一の休憩のSAで

焼き栗を買った。

でかい栗は熊本産だそうだ。

高速を降りて一般道で山間まで進み、宇奈月温泉駅に到着する。

賑やかなローカル駅らしい改札を抜けると、小さな電車が現れた。ちゃんと電車なのである。

トロッコの客車には3種類あるのだと言う。これは貨物用で、貨物用にも幾種類あるようだ。元々黒部ダムの建設資材を運ぶ目的で作られた線路なのである。

始発の宇奈月から終点の欅平まで20.1kmを1時間20分かけて走る。随分とゆっくりなのだが、橋やトンネル、急カーブが多くて、線路がキーーッキィと悲鳴を上げて走るのである。

私達の客車はデラックスで屋根も窓も着いている。

単線の為、駅では擦れ違いの電車を待つ。

終点まで行かずとも、そこここで面白い所が有るようだ。原泉や秘湯の宝庫なのだろう。

渓谷側では無く、山際の席に座った為、時々しかこのような風景には出会わない。

駅も一人前である。

冬期間、トロッコ電車は休業する。その間駅員達は電車のオーバーホールなどをして過ごすと言う。また冬でも駅や発電所の点検などがあると、雪に埋もれた道では無く、この人口の隧道を使って移動するのだそうだ。小さな空気穴が着いているとはいえ、背の低い場所もあり、移動は大変なのだそうだ。

これは大型の機械を運ぶ為の貨車。急カーブの多い線路の為に、電車の長さは短い。

関西電力系の発電所。

川の石が白い。

水も綺麗だ。川底の波紋が面白い。

2つめのダム

さらに登る。

終点の欅平に着く。

ホームは長い。宇奈月温泉駅で渡されたお弁当を持参している。

終点での自由時間は20分。とにかく寒い。

その20分を利用してお弁当を食べる。

高い山には雪が載っていた。

帰りも遅れてきた私の席は山側だったが、Dさんが峡谷側に譲ってくれた。

窓を開けて写真が撮れる。

黒部の名水には手が届かなかった。

山の上から雲がかかってきた。天気は崩れるのだろう。

猿の為の吊り橋だそうだ。

ゴボゴボと水が湧いていて、渦が出来ていた。

そして宇奈月に戻ってきた。

 

 

 

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バスの中から 14/14

2015-11-02 17:48:52 | 建築・都市・港

金沢市を縦断する高速道路のそばに、ホテルの窓から見えたテレビ塔があった。

秋の日本海

サーフィンをする強者達。

富山に入る。黒の焼き瓦の家並みと、屋敷林が美しい。

その屋敷林の石垣が綺麗だった。

蔵が見えるのは豊かさの象徴なのだろう。

水平線の先に能登半島が見えた。

YKKの工場のカラーコーディネートが美しい。

次第に夕暮れへと時は流れて行く。新潟県は長い。山形県はその先だ。

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