バスでホテルを出発し、忍者寺に向かう。しかし幾分離れた極楽寺の駐車場にバスは停まる。歩くのが楽しい私とは違い、足が支障があるIさんには気の毒だ。
金沢の町は、どこでも素敵な古い木造建築がある。
石垣が面白いなと思う。この界隈は何処にでも寺がある。いわゆる寺町なのだろう。
石は本物だが、貼り付けた物ではないかとの批評有り。
忍者寺に着く。朝一番の予約だが、人で一杯だった。
見た目は平屋建てに見える。しかし4層もの入り組んだ階を持つ。内部は撮影禁止である。
通称忍者寺と呼ばれ、Google Mapでも忍者寺と書かれている。正式には加賀百万石祈願所の妙立寺(みょうりゅうじ)と呼ぶ。忍者が住んでいたこともない。加賀三代藩主・前田利常が寛永20年(1643年)に金沢城近くから移転させた。徳川幕府が城の建設などをあーだこうだと難癖をつけて禁止した頃であり、逆らえば藩のお取りつぶしも免れ無かった。実は出城としての機能を持つ。
寺町の中に構えると言うことは、金沢城の守りの一旦としての位置を保つ。しかし、世は徳川の江戸時代に入り戦は無くなった。隠し階段や隠し部屋、落とし穴など工夫を凝らしたが、一度も攻められる事はなく現在でも残っている。
ここは外部なので撮すことが出来た。階段の蹴上げ部分に障子紙が貼ってある。その裏側には廊下があり、階段を使って賊が入った時には槍で突くことも出来た。建築に携わる者には楽しい仕掛けが沢山あった。
オリーブに実が着いていた。
寺カフェだそうだ。
酒を呑んでいる所がすっかりお見通しのBar。楽しそうである。