5月3日、ピーカンの青空の中、クルーズ船にっぽん丸は酒田北港に入港した。
種蒔き爺さんが臨める鳥海山が、お持てなし隊に加わった。
煙突から、うっすらと灰色の煙を吐きながら、岸壁に接岸している。
今回の入港時間は9時だったが、開港前に道路に並ぶこともせず、ゆっくりと出かけたので、先客が多かった。
もうじき、歓迎式典が開かれようとしている。船のデッキから、眺めるお客さん達。
船を降りる人達も続いている。
にっぽん丸なんだね。
ロープは4本。
その先はコンテナヤード。
酒田北港に完成した、バイオマスの倉庫の壁には、酒田の山居倉庫が描かれ、「WELCOME TO SKAKATA」の文字でお迎えしている。この倉庫はでかい。
にっぽん丸と鳥海山のコラボ。
酒田の名物が並ぶ。
いつもここで思うんだ。私は車の運転で、ここに来たのよね。
歓迎式典。
人力車が現れたが、彼は中町からこの岸壁まで走って来たのだろうか。
ツアー用の観光バスが停まっていたが、どんなツアーなのか興味津々だった。ただ具体的な行き先が書いてあったのは1台だけで、あとは番号のみ。どこへ行くのだろうか。
船場町に戻ってきた。奥に見えるのは、酒田市民健康センター。
手前に見えるのは、酒田祭りでお囃子を載せる山車。酒田祭りは5月20日である。
「これは、蔵だよね。」「そうだよ、蔵だよね。」と、きっちり囲いがしてあるので、傷みはないだろうと思われる蔵を発見。
山形県立加茂水産高校の実習船。鳥海丸
スミレは隅っこが好き。
海上保安庁のつるぎ。
対岸に見えるのは造船所。最近火事に遭ったと言う記憶があるのだが。
丸高の船。クレーンは結構大きい。管理用の船も積み込んで航行する。
公園の築山から、線路を見る。線路の向こう側に酒田港駅のプラットフォームがある。もちろん屋根などはない。開通式などの記念行事には使われたそうだが。
日和山公園の灯台と、その下にある秋葉神社。こんなに低い位置に神社があるなんて。神社の建物は唐破風のようだが、棟瓦が伸びているのに気がつく。大きな神社は、途中で止まっている筈。
この辺りに停泊している船は、酒田港の工事用の会社のが多い。
ケーソンを造る設備。
公園から港まで、橋を架けられたらと思っている場所。公園の第Ⅰ駐車場を見る。
船だまり。
そこに流れ込む堰。出口は判るのだが、ここに川はなかった筈だと思う。すると暗渠か。
ゴミが多くて汚いが、魚は沢山集まってくる場所だとも言う。プレジャーボートの船だまりではなかった。
その奥には、コンテナが沢山と倉庫。
高架の港の道路に、階段を発見。
階段を上る。この階段は新しい。
高架の道路の上に出る。奥に見えるのは、プレジャーボートやヨットなどが係留されている大浜の運河。
酒田臨港線。奥に見えていた国立倉庫はすっかり解体が終わり、更地になっていた。
線路の真上の陸橋を渡り、もう一度階段を下りて、JR酒田港駅に入る。
正式には「さかたこうえき」と呼ぶらしい。
事務所に入らせて頂いた。大正4年に開駅とある。そのあと、白く塗られたのは、廃線になった箇所。
この駅前で解散をした。私は日和山公園に戻る。
黄緑色の桜。今日は本当に一日中雨だった。
古いんだか、新しいんだか。
昼食を済ませた後、岸壁に向かった。丁度、飛島丸が入港してきた。
進路を180度振り、岸壁に接岸する。飛島丸は双胴船だ。
飛島丸発着所の前は、ウッドデッキなのだが、使用している木材が薄い杉材かも知れない。痛みが出てきて、気をつけないと穴が開くやも知れぬ。
船上からは、舫い綱を投げる準備が。岸壁で待っている人がうまくキャッチする。
この時期の土日は一日2便になる。
待合所から見る。
岸壁に出て、魚市場の方へ向かう。
ライトが並んでいるのは、烏賊釣りに必要だからだ。中央の白い靄のように見えるのは、レンズの曇り。
魚市場の屋根から雨樋をオーバーフローした雨水が勢いよく落ちてくる。
無断使用禁止が沢山。
無断使用禁止が、もっと沢山。
こちらは、魚箱と、オリジナルの架台。
今年はイカが不漁だと聞く。
船の中の魚箱。
橋を渡った。
階段状の堤を下りて、岸壁を歩く。
灯りは、大きいのと小さいの。
漁業協同組合の建物。3階は講堂になっている。
左奥にケーソンを作る船が。
現在、岸壁の強化工事中。錆びた矢板の交換をしているらしい。
港の奥から眺める。
この装置は、氷を船に積み込む仕掛け。今日は休みだ。
造船所と、入船町の市営アパートが見える。
山形県の漁業監視船。
ゴミは流れ着き、岸壁は破損している。これも波の影響らしい。
造船所の方を見る。
沈没している船を発見。
テトラの上の監視員。
小牧排水の橋を渡る。
山形県庄内総合支庁産業経済部水産課の建物。
こちら側からは、ゴミの多さは見えない。
このゴミは、小牧川から流れてくると言うよりも、酒田港に集まったゴミが波で打ち寄せられているようだ。
旧港南小学校グランド。
津波で、指定の建物まで逃げるのは、とても遠いので、このグランドに高い築山が出来ればと思っている。右の山は学校の時に出来た築山。
桜草の種類。
アケビの花
入船町の猫
一度逃げて、遠くから睨んでいる猫。
どうたんつつじ。
市営アパート。
100円で歌っていきませんか?
旧瓢箪池から船場町を見る。まちづくりデザインスタジオで、酒田本港に広場をどのように作るかで、現地調査をしているのだが、先日の話し合いで日本の街に広場の歴史はないのでは、日本は路地の文化ではとの話題が出て、ついでに路地を見て回ることにもなった。
この道路も、昔は両側に飲み屋さんが並んだ、船員達には嬉しい街だったらしい。敷地の区割りも小さい。
芭蕉坂から、うんと狭い路地を抜ける。
大通りまで、抜けた場所。
年期の入った柱と水栓柱。この家も、昔は船宿だったらしい。この辺りは船宿や下宿があったと聞いた。
この中央の家もそうである。
余所の敷地を通る。酒田の湊もそうだが、宮浦も大石田の街も、小路と称して川湊から余所の敷地を横切って、品物の運搬をしたらしい。酒田の本町には、確かに○○小路と名が付いた、大通りと比べて幅が狭い道路が横切っている。それらを使って、荷揚げした物を店の蔵に運んだ。
中山商店は、船に積み込む食料やらを買える唯一の店になってしまった。
隣は瓦屋さんの倉庫。三州瓦が積まれている。
国道の向こうには、合同庁舎が建っている。ここは税関と海上保安庁が入っている。まちづくりでの話で、この建物を何とか出来ないかと話し合っている。対岸から眺めるに、この3階建てが邪魔だと言う。私はいっそのこと、港湾事務所も含めてもっと高層にして、一部を市民に提供し酒田港の眺めを観覧しうる建物にすればいいなと思うのだが。
ケヤキの木目が綺麗だ。
金物もきちんと残っており、庇などの止めが狂っていない所が凄いなと思う。
池田小路の白いライラック。
池田小路
淡いピンクの椿。雨のせいで、レンズがだんだん曇ってくる。
バラを植えた鉢を、モザイクタイルで張った手作り植木鉢。
カイドウ
八重桜。
横道に入ると、見た事の無い道路が続く。
池田小路の裏側らしい。
広い駐車場になっていた。大店の後だと思うが、多分に本間様の敷地ではないかと話あう。
鉄骨階段が昭和的レトロ。
何の苗かしら?
だんだんお腹が空いてきた。
歩道はブロックが崩れて。
陥没もしていた。地盤かな。地震のせいかな。
土塗り壁だ。筋違いもきちんと効いている。
海鮮市場を眺めると、2階のとんやへ行く行列が外にはみ出すほどだったので、こちらのみなと市場で昼食を摂ることにする。
ラーメン屋さんも海鮮丼屋さんも込んでいたので、魚屋さんのカウンター席に座り、注文する。
私が頼んだ海鮮丼は味噌汁付きで900円。味噌汁の具はアオサ。ご飯はつや姫。んまんま!
N先生の注文はイカめしだった。
午後に続く。
港街歩きの土曜日、集合場所の日和山公園駐車場に、私は歩いて出かけた。公園入り口にはパトカーが止まっているし、駐車場込んでいるし、何かと思ったら、メーデーで人が集まっていた。メーデーそのものに参加した事はなかったが、ある年花見の開花が遅れて、メーデーと重なったことがあった。その時にはもっと大勢の人が居たと思った。この日は雨が降っていたので、参加人数は少なかったのか。
さて、第1駐車場にも第2にも車を置けなかったメンバーが、本港の岸壁から歩いて集まった後、船場町に向けて出発するも、公園の工事を行った場所を確認しに行った。階段の手摺りも、まさかのまさかである。
平成30年までに完成予定だそうだ。
メンバーの口から出た言葉には、褒められる要素が1つもなかった。花を植えるにしても、いっそのこと山野草にすれば良いのにとも思う。
入ってはいけないそうだ。
灯台の下あたりに、バーゴラ予定か。
秋葉神社に下りる通路は、もう完成していた。
4月28日の夜、目的を知らされずに関係者は集められた。しかして、その実態は!!
日本遺産認定祝賀会だった。
28日4時、東京の文化庁で認定証を授受した丸山市長は、その足で羽田に向かい5時半に会場入りした。ほっかほかの認定証である。
全国79団体の申請の中、選ばれたのは17団体。その中に11市町村からなる広域での受賞例「荒波を超えた男達の夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落」は、始めてだったらしい。
以上は山形新聞の記事
くす玉割り。
携帯での写真の為、見にくいがご勘弁を。
なんたって、席は後ろで、カメラを持参してない。
関係者、来賓と次々と挨拶が続く。
そして、舞台から溢れる鏡開きの人々。5つの樽が用意された。
お出迎えとお見送りの酒田舞妓。
それに先立つ1日前、屋台村北前横丁では、精巧な北前船の模型がお披露目された。現在、北前船を造れる船大工は1人か2人しか居ないはず。模型もその船大工でなければ造る事が出来ない。実際の船は、大阪と青森に2艘残っているのみである。
先日、FORUM21でお知らせした駐トリニダード・ドバコ全権大使の岡田光彦氏による講演会とフォーラムが東北公益文科大学で開催された。
大使の岡田光彦氏は、通産省に入省後、山形県の空港港湾課長として3年間務められた経歴を持ち、山形県の特に庄内には詳しい方だった。久しぶりの酒田港も、港の拡充や賑やかさの変貌に嬉しい驚きだったようだ。
副市長の挨拶
岡田氏。
青い海と白い砂の島国が浮かぶカリブ海は、クルーズが盛んで、世界各国、特にフロリダを出発地とした北米の客が多いとのこと。
先日、酒田港にも入港した飛鳥Ⅱも、世界一周でカリブ海に訪れた事、トリニダード・ドバコ大使館が受け持つカリブ海の地域などの説明があった。気温は高くても心地よい風の吹く地域のようだ。
クルーズ船が寄港した時の経済効果
カリブ海での上陸時間は4-5時間。ゆっくりと街中を歩き回ることは、治安の関係で単独行動は控えたいとのこと。
乗客一人当たりの消費効果。クルーズ船は動くホテルと呼ばれ、朝夕は豪華な食事が付く。年齢層が高い乗客の中には上陸しない人もいる。酒田港に上陸する客も、高い昼食を摂る人は少ないだろう。酒田での上陸時間は9時間前後でゆとりがある。行動範囲は酒田市内や出羽三山、ちょっと足を伸ばして最上川船下りか、食事は酒田のラーメンや地酒などが狙い目だろう。
日本の一番の売り物は、安全安心だと言うから、世界は広い。
ダイヤモンドプリンセスの寄港予定。丸山市長さんから、15階建てでエレベータが着いてますと聞かされたが、動くホテルそのものだ。いつか乗れる日がくるのだろうか。
セッションは、会場の客を交えて行われた。