はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

悲喜こもごも

2020-11-08 | 日記
巨人・岩隈と、広島・石原が同じ日に引退セレモニーを行った。

岩隈の方は、元々近鉄に入団したものの、その後近鉄がオリックスに吸収された際、新興球団である楽天に移籍している。

発足当初の楽天は、とにかく選手がいなくて、年間であわや100敗するかと思われるほど弱かったが、その中が孤軍奮闘していた、というイメージがある。

その後大リーグのマリナーズに移籍し、ノーヒットノーランなどを達成し、昨年日本に帰ってきて巨人に入団した。

結局巨人での1軍登板はなかったので、巨人で引退セレモニーを開催するのはちょっと違和感があったが、この日の対戦相手がヤクルトだったこともあり、元同僚の青木・嶋が花束を手渡すなど、何とか形になった感じ。

日米通算で170勝している大投手にしては、ちょっと寂しい引退セレモニーだったような気がする。


一方の石原は、カープ一筋19年で、目立った記録はないものの、カープファンにとっては、忘れられない選手の一人だ。

この日も8回表に最後の守備に入り、その裏に最後の打席を迎えた。

対戦相手である阪神も粋な計らい(?)で、同じく今年引退し、石原とも同い年である能見を登板させてきた。

元々打つ方には期待できるものがほとんどなく、たまにサヨナラヒット(デッドボールまである!)を打つなど意外性もあったが、最後も凡打に終わるという石原らしさを発揮して現役生活を終えた。

その後の引退セレモニーでは、石原らしい気配りのある優しい挨拶があった後、選手を代表して後継者である曾澤から花束贈呈があった。

その後球場内を一周して戻る際、突如アナウンスがあり、特別ゲストが登場。

これが、黒田と新井だったので、これまで我慢していた私も、さすがにちょっと涙が出てきた。

言うまでもなく、黒田は大リーグから予想外の復帰をした後、カープの26年ぶり優勝に大きく貢献した。

同じ年に阪神から復帰した新井だが、FAで阪神に移籍する際、カッコ悪い会見を開いていたので、普通であれば「何しに帰ったきたんだ」と言われそうだけど、そういう雰囲気にならないよう、あえて「どのツラ下げて帰った来たんすか」会というユニークな飲み会で、これを快く受け入れたのが石原だ。

その結果、黒田・新井という投打を引っ張る二人によって、カープは見事に復活した。

もちろん、その陰に石原がいたことは言うまでもない。

そして最後、全選手で胴上げをした後、監督・コーチ・選手一人ひとりと握手していったが、
その一番最後がジョンソンで、石原と抱き合った時には、再びうるっときた。

カープの投手陣を支えてきたその中心がジョンソンだったのだが、彼が登板する時には必ず石原がマスクをかぶっていたし、ジョンソンも石原に対しては絶大の信頼を置いていた。

今年はまったく不甲斐なくて1勝もできていないだけに、来年の復活が期待される。

そんな石原の引退セレモニーだけど、カープファン以外にはどうということがないかも知れないが、長年のカープファンにとっては、忘れられないセレモニーでした。

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