老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

萩の寺

2015-09-06 11:33:29 | 俳句
      萩寺へ萩咲いてゐる小道かな   葉



山里にある、通称、萩寺こと最明寺に、萩を見に行く。
最明寺と言う、この寺の名前が懐かしい。高校のころ、古文の先生が、最明寺のお坊さんだった。後年、京都の 大覚寺の一番偉い地位についたと、聞いたことがある。
そんなことから、ここ最明寺に親近感をおぼえるのかな。



山里の早稲田では稲刈をしていた。

    山里や狼煙のやうな秋の声    オソマツ
    萩寺へ檀家の衆の道普請
    網の目のやう猪除けを張る山田



    風の萩ゆるるゆさゆさゆさゆさと   オソマツ
    萩の径水音消えてはまた聞こゆ



     萩の寺おはぎを売つてをりにけり   オソマツ
     萩の風水子供養の風車



     縁日の幕張る寺や萩日和   オソマツ 
     山寺の鐘早足の秋遍路
     楼門にしばし佇む律の風
     落し水奔流へ迅い音立てて
     真翠の秋の紫陽花咲いてをり
     信心の石を拝む秋澄めり

昨日の吟行句。これを推敲に推敲を重ねる。平明に、季語を吟味し、季語に接した時の思いに戻り、子供のような視点になる。
自選で、全没か。

オソマツの半日吟行だ。  
     





 










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