老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

満濃公園吟行(B)

2015-09-14 22:48:49 | 俳句



公園には、陶芸教室、ハーブでリースを作るイベントとなどが開催されている。琴の音が流れる一角では、お茶席などもあって、人々が集っているみたいだった。
とりあえず、私達は自然生態園に、珍しい植物や、昆虫を見に行くことに。

     花野行く二人に大き日矢さしぬ
     木の実降る小さき獣の足の跡
     昼鳩のくぐもる声や秋の風
     秋色の径を若き二人行く 



     一隅に茶席のありて竹の春
     貴船菊釉かけしやう白き
     お茶の花おたいこ帯をぽんと打つ

お茶席から、出てきた老婦人がおもむろに、着くずれをなおし、おたいこの帯をぽんと叩いた。
         


     秋の風ひまわりよそよそしく咲いて
     曼珠沙華貸し自転車の家族行く
     彼岸花手折りうち捨てありにけり



     秋あぢさゐ昨夜の夢をうろ覚え
     蜘蛛の糸秋あぢさゐに絡みある
     紫陽花に夏の名残りの朱き色
     
     紫のハーブのリース小鳥来る
     秋興の何にもやんちゃな次男坊

自然生態園までの小道でのぶらぶら吟行。





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満濃公園 吟行(A)

2015-09-14 11:29:20 | 俳句

良いお天気に誘われて、うらうらとドライブがてら、国営の公園に行く。
子供が中心の公園だが、童かえりしている、お脳には、良い場所だ。

      秋うらら迷子の放送ひきりなし
      秋うらら小踊りしをる坊のゐて
      

この公園は、空海が造ったと言う伝説の残る、満濃池のすぐ近くにある。
満濃の池が龍の形に似ていることから、園のいたる所に龍のモニュメンがたくさんある。
どの龍も子供に愛されるように、愛らしい顔をしている。4~5メートルもある龍は大い牙に、にあわず、目をくるくるとさせて、入園者を出迎えている。

     秋暑しきらきら光る龍の角
     汗だくで子を見失まいと母走る
     秋興のドラゴンとにらめっこかな
     菊の服ドラゴン衣裳持ちなるぞ



     この風はコスモス畑を抜け来しか
     秋日濃し片陰恋しかりにけり
          


     公園に起伏七坂小鳥来る
     チルチルミチル思ひつ小鳥追ひにけり
     幸はほんの近くに小鳥来る
     色鳥やまなかひの枝ゆきもどり
     色鳥を子らと静かに観てをりぬ
     群とんぼ子らの歓声遠近に

帰り道、身体に悪いのに、徳島ラーメンを食べる。
遊ぶと日常の節制を忘れしまう。血糖値、コレステロール、どこかへ飛んで行け、オソマツな終わりかただった。
     
     
     
     


     

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