夫を誘って、馬を見に。
ここは大学の馬場らしく、馬を駆けさせているのは見たことがないが、看板が○○大学馬場と掛かっている。
今日は二頭の馬がいた。よく吠える犬とまだ大人になっていない猫が留守番をしている。
どなたもいなく、留守のようだから、馬の写真を取らせてもらう。
以前、ここの馬が面白い座り方をすると「何これ珍百景」と言うテレビ番組に出ていたことがあった。
馬小屋の奥にいた馬が、私達が小屋に近づくと、首を出してくれた。馬の扱い方は知らないので、とにかく刺激はしないようにする。
一頭は優しく私達の方を優しそうな大な目で見ている。もう、一頭は鼻を膨らませて、フ、フと声を荒げているようだ。どちらが、賢いのか?知らない人を警戒する方の馬が勿論賢いに違いない。
秋の気やほろほろ山の鳩の声
街騒の時に聞こえる秋の牧
鵙高音山を背らの厩舎かな
爽やかに牧場に翳のなかりけり
蜜柑が成っている。レモンと八朔柑と○△柑。○△柑を見たのは初めて。少し興奮した。
三種類の柑橘はまだどれも青い実だ。
後、一か月、三週間もすると、黄色くなるだろう。○△柑が色づく頃、忘れずに、見に来ようと思う。
○△柑の名前がわからない。インターネットで調べるると、写真は出てくるのだが、名前を書いていない。おちおち調べようか。
希には叶うもありそ青蜜柑
秋愁ふ持ちて生まれし吾が性
ごつごつした獅子のような蜜柑の肌を見説明の要る句は駄目だが、この蜜柑を見て思った。
迷い込む私道や白き槿咲く
今日は気温が28度。秋暑しだ。
秋暑し暑しと先行く夫の影
露草に露の残れる山路かな
秋うらら丘にのぼれば我家見ゆ
露草に昔兎を飼ふたこと
兎は露草が好物だそうな。餌にするのだが、露が体に悪いから、一度露草を乾かしてから与えると、夫と話ながら歩いた。