老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

木綿のベスト

2015-09-07 11:09:31 | 俳句
朝夕、気温の定まらない日、ベストが重宝する。
世界遺産の、石見銀山へ観光で行った時、石見銀山もさることながら、古い町並みを散策している時、木綿織物の店を見つけて、そちらの方が気になった。
深い紺の色が気にいって、買った生地。
アップリケは、デパートで、東北の物産展があった時、見つけた端切れの布。
広い?日本、中国地方と東北地方が私のベストで、出合った。



胸に いろは文字のアップリケ。
裾に小さなポケット。電車に乗った時、切符を入れる大きさ。あくまで飾りの役目。
ボタンはくるみ釦にした。
くるみ釦が一番良い。釦を探すのも楽しいが、趣味にあったのが有るとは限らないから。


後ろ身頃は紺一色。すっきりとしている。
裏は紺の木綿の縞柄。リバーシブルにもなるが、裏はあくまで裏にしている。このベストな場合は。
前身頃と後身頃は細い紐をワッカのように繋ぎ合わせた。



石見銀山。もう一度行きたい。木綿の布を買いたい。
その時、買い忘れたと言うより、その場で躊躇した布があり、帰ってから電話をかけて送ってもらった。
美味しいパン屋もあった。
そんな想い出の詰まった、一枚のベストだ。

  
  しりとり俳句から生まれた句
     洗濯干場辺りに秋の蚊の魔窟
     秋日和あるだけ磨く銀の匙
     片道切符売る銀河駅星の街
     幔幕の内より律の調べかな
     うたた寝の膝に猫くる秋日影
     鉢植えの蓮の実どこへとんだやら
     画材の柚子見詰められ香の失せにけり


    オソマツ

 
     





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする