老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

祇園の 「畑中」

2021-05-29 11:23:21 | シニア
 
京都祇園の旅館「ぎおん畑中」
祇園祭で有名な八坂神社門前にある料理旅館。
四季の美を映した京料理、高野槙風呂で京都の風情を満喫できる。
etc.、、、、、
 
昨日、テレビを観ていたらこの畑中の経営が行き詰まったと言うニュースが流れていた。
 
何十年か前に、ここで一泊をしたことを想いだした。
記憶が定かでなく、いつ、何の用で京都へ、、、遊びに決まってはいる。
度々、京都への旅行はやるものだから、記憶が入り交り薄れている。
 
この時は京都の大学へ行っていた息子を、この畑中へ呼び出して親子三人で夕食をした。
泊まったのは私達夫婦の二人だった。
だから、ずいぶんと昔だ。
 
美味しかった京料理と、高野槙の内風呂だった、、、、ことが記憶に残っている。
 
その夜、近くにある八坂神社へお囃子の音に誘われて見物に行った。
境内にある舞台で、もうすぐある祇園祭のお囃子の稽古をしていた。
 
お世話人が子供にお囃子の鳴らせ方を伝授していた。
笛、太鼓に楽譜があるのを見せてもらった。
耳や身体に覚えこますのではなく、ちゃんとした楽譜があって、それにそっての練習に驚いたとというより、自分の無知さ加減を思い知らされたものだった。
 
そんな記憶が、、、
 
このコロナ禍で営業不振に陥ったこの老舗名店にも及んだニュースだった。ショックだった。
 
この時の、お囃子の練習風景を、後になって俳句に詠んだ。
 
         臍に汗祭り囃子の稽古かな
 
コロナが収束をし、再び「畑中」が蘇ることを願っている。
 
畑中を想い出し、俳句も想い出した。 経験は宝だ。
 
 
 
 
コメント
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