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大人の発達障害と森田療法①

2024年05月09日 07時27分58秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

先日偶然手に取った市が発行している広報紙を読んでとても興味深い記事があった。

それは大人の発達障害についての特集である。

発達障害とは、

生まれつきの脳機能の偏りによる発達の特性に対し周りの環境や方法が合っていないために本人や周囲の人がやりづらさを感じている状態のこと、と言われている。

最近自助グループ活動を通じて感じることがある。

それは悩みの多様性についてである。

時には発達障害やLGBTQなどについて語られることもある。

神経質傾向を主な症状として生きづらさを感じている私達であるが、神経質プラスそれ以外のさまざまな生きづらさを複合的に感じている人たちからの問い合わせも多い。

森田博士はこの療法で治せるのは神経質のみであると言われている。

そのため以前は森田療法の適応外という言葉が自助グループ内でも使われたことがある。

しかしながらこれは傲慢ではないかと私は思う。

純粋に神経質のみであるということはありえない。

神経質プラス躁鬱傾向があったり依存傾向があったり発達障害的な傾向があったりするのが、自然ではないか。

一体誰が森田神経質に該当するかの判断をするのか?

自助グループの肩書き名称のある人間か?

医療の専門家なのか?

私はどちらも違うと思う!

判断するとすれば、ご本人以外無いのではないか?

私見であるが少なくとも、神経質性格は単純にこうであるという、根拠のない決め付けは、かえって自助グループとしての方向性や判断を間違うような気がしている。

ところで参考になったことを箇条書きでお伝えしたい。

子供と大人の発達障害は基本的には同じである言われている。

ところが子供の頃は家族や周りのサポートにより特性が隠れていたため、学校などでは、他の生徒と同じことをしていれば特に困ることはなかった。

ところが社会人になり一人暮らしや結婚により環境が変わり生きづらさが目立ってくる。

特にその場に応じた臨機応変な判断が求められる局面ではそれが顕著になる。

神経質症状も発達障害も共通して言えることがある。

それはその性格傾向を正確に理解することで、いきづらさが随分和らぐ。

性格傾向を理解した上で、生活上の工夫をすることで、周りとの調和が保たれることもある。

良くないのは日本人特有の精神主義や社会常識、社会通念で判断するとますます複雑化し、グルグル思考やトンネルビジョンに陥っていくリスクがある。

この問題は、本日の投稿で全てを語りきれない!

発達障害をベースにした自助グループも存在する!

明日も続きを投稿したいと思う。

読んでいただければ、幸いである!




2024/05/09 一世

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