何事に対しても感謝をして生活すると、心が豊かになり幸せになれるとはよく聞くし、きっとそうであろうと思います。
有り難いという意味からすると、この世に存在したもの、あるいは存在しているものはすべて、その存在自体が奇跡的なものです。目の前のコンピューター、頭の上に光る蛍光灯、朝食のごはん、くるま、友、配偶者、すれ違った人、路傍の草花、聞こえてくる音…すべてが奇蹟的な縁なのです。
大病から復帰する人、自分の生が残り少ないと感じている人、生死をさまよった人などが、外の風景すべてが輝いて見えると感じることがあるようです。これは、死をとおしてご自分の生あることの有り難さ、周りにある生の輝き、そこに存在することの素晴らしさを、理屈抜きに実感されているからなのでしょう。感謝できる心は、すべてを明るくしてくれるのかもしれません。
ただ、なかなか感謝といわれても難しいですよね。
最近、「何をみても、何があっても、常に「ありがとう。」、「ありがとうございます。」と言ったり心の中で思ったりするといいよ。」と言われました。感謝するというのは何となく概念的ですが、ありがとうと言うのは実践です。これならできそうと思い実践し始めました。少しムカッとしたときに、試しにありがとうございますと心の中で思ってみると、何か笑うしかないような不思議な感覚です。
すべてにありがとうと言ってみる生活。みんなに一度は試して頂きたいと思います。