東洋にしろ西洋にしろ、古来からの医療というものは、人全体を観てきたと思われる。
日本において心身一如という言葉がいつから使われ出したかは知らないが、この言葉は伝統的医療がもつ基本的精神を、よく表しているように思う。
人の体をどこまでも細分化し分析を加えていく、科学的と言われる現代の医学分野が大きく医療を発展させてことは事実である。しかしだからこそ、心と体が不可分な関係にある事実もしっかりと見つめることにより、さらに医療の質を発展させていくことができると思う。
心療内科という、体の異常とうい形で表現される心の問題に焦点を当てた分野がある。さらにその分野の発展を望むが、心身相関という考え方は、その道の専門家だけが考えればよいわけではなく、すべての医療者が持つべき思考手段と思う。
治療を行う上で、患者さん自身の心の状態も非常に重要だという認識があれば、自ずと接する態度にも温かさが出てくるはずである。
また、情動をコントロールすることにより、体調を整えていくという方法論も発達していくだろう。
心を分析する方法は、まだ我々の手にはほとんどないが、心の有り様が体に大きな影響を及ぼすのは間違いない。心から体を見つめる目もぜひ養っていきたい。外科医らしからぬかもしれないが…。
日本において心身一如という言葉がいつから使われ出したかは知らないが、この言葉は伝統的医療がもつ基本的精神を、よく表しているように思う。
人の体をどこまでも細分化し分析を加えていく、科学的と言われる現代の医学分野が大きく医療を発展させてことは事実である。しかしだからこそ、心と体が不可分な関係にある事実もしっかりと見つめることにより、さらに医療の質を発展させていくことができると思う。
心療内科という、体の異常とうい形で表現される心の問題に焦点を当てた分野がある。さらにその分野の発展を望むが、心身相関という考え方は、その道の専門家だけが考えればよいわけではなく、すべての医療者が持つべき思考手段と思う。
治療を行う上で、患者さん自身の心の状態も非常に重要だという認識があれば、自ずと接する態度にも温かさが出てくるはずである。
また、情動をコントロールすることにより、体調を整えていくという方法論も発達していくだろう。
心を分析する方法は、まだ我々の手にはほとんどないが、心の有り様が体に大きな影響を及ぼすのは間違いない。心から体を見つめる目もぜひ養っていきたい。外科医らしからぬかもしれないが…。