口から取り入れた栄養は、消化を受けた後、そのほとんどが小腸から吸収されます。心臓、肺、肝臓などに比べ、小腸の重要性はあまりメディアにも出てきませんが、小腸がなければ生命を維持することは困難です。
一般的に成人の小腸は4~6mあると言われますが、種々の原因で小腸が50cm未満になると、高カロリー輸液などの努力を行っても、長期生存は難しいようです。
小腸の吸収面積が極端に少なくなり、栄養障害などを呈してくるものを短腸症候群(short bowel syndrome)と言います。様々な栄養補給努力をしても、低栄養になっていくような場合、小腸移植を試みる場合もあるようですが、日本ではまだ4例程度しか実施されていないと思います。また他の臓器に比べ、拒絶や感染が起こりやすく、生着するのは3割程度と成績は悪いようです。
急性腹症で搬送され、緊急手術となった方の中には、上腸管膜動脈という小腸を養っている血管が血栓で詰まってしまった方がおられます。そのような場合、血栓を除去することで、回復することもありますが、小腸のほとんどが腐ってしまい切除(大量切除)するしかなくなる場合も少なくありません。なるべく50cm以上の腸管を残す努力をしますが、残せない場合はなかなか長生きは難しくなります。
一般的に成人の小腸は4~6mあると言われますが、種々の原因で小腸が50cm未満になると、高カロリー輸液などの努力を行っても、長期生存は難しいようです。
小腸の吸収面積が極端に少なくなり、栄養障害などを呈してくるものを短腸症候群(short bowel syndrome)と言います。様々な栄養補給努力をしても、低栄養になっていくような場合、小腸移植を試みる場合もあるようですが、日本ではまだ4例程度しか実施されていないと思います。また他の臓器に比べ、拒絶や感染が起こりやすく、生着するのは3割程度と成績は悪いようです。
急性腹症で搬送され、緊急手術となった方の中には、上腸管膜動脈という小腸を養っている血管が血栓で詰まってしまった方がおられます。そのような場合、血栓を除去することで、回復することもありますが、小腸のほとんどが腐ってしまい切除(大量切除)するしかなくなる場合も少なくありません。なるべく50cm以上の腸管を残す努力をしますが、残せない場合はなかなか長生きは難しくなります。